01-11
真里那は、ホームレスたちの喧嘩騒動に巻き込まれ、亡くなった。死因は脳内出血だった。
真里那は巻き込まれて腕に怪我を負っても、頑張って生きようとしていた。でも、天はそれを見放すかのように、真里那に死因となる傷を与えた。トドメだったのは、一部が錆びた滑り台の階段。青かったところが、赤く染まっていた。
揉み合っていたホームレスの男二人、舟木と下田は逮捕された。そのとき、警察官らは傷害罪とか言って、携帯している手錠をかけていたような気がする。でも、はっきりは思い出せない。ぼんやりとした視界で、正しいものは見られなかった。
僕は遅れてやってきた救急車で近所の病院に運ばれて、切られた部分の縫合手術を受けた。いくら過去に戻ったとは言え、結果が変わるわけではないために、全く同じ部分を縫合された。傷跡は僕の右腕に戻ってきた。一日だけ様子見ということで入院させられる流れまで、何も変わらなかった。綺麗なほどに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます