第15話
「香川県の社会人チームの高松ゴッソからスカウトされて勝手に加入することに決めちゃった!契約とか詳しいことは実際に会ってからだけどね」
「ええ!!!」
電話が来た時、ちょうど買い物に出かけて不在にしていた寿美子は驚きの表情を見せると共に目から自然に涙が零れてきた。
「お、お母さん?勝手に決めたらダメだった?」
「ううん、わたし嬉しい…」
だって、サッカーやる気も最初は全くなかった自分の息子が、まさかプロに行けるかもしれないサッカーチームにスカウトされるなんて。
親子揃って日本代表とか憧れるし、私だって周磨に生まれた時からサッカーやらせたかったのよ……
「周磨…絶対私日本代表まで登りつめるんだよ!そして世界の舞台で活躍できなかった私みたいにならないで、国を代表する選手になってね」
「ちょっとお母さん、気が早いって」
そうして奥田周磨選手は高校卒業後、地元の香川県に戻って大学には進学せず、働きながら社会人チーム『高松ゴッソ』に所属してプレーを続けていくことが決まったのだった。
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