リアリティと精密さによって描かれる、良質な大人のファンタジー

40歳の男子(?)高校生「京極さん」と、隣の席になった主人公との友情を描いた作品です。

拝読して、最初に思ったのは「小説を書き始めた方にこそ読んで貰いたい!!」でした。
(もちろん他のどんな立ち位置の方にも等しく強くオススメします✨)

この作品で感じるのは

「文章の心地よさ」
「キャラクターのリアリティ」

作者様の書かれる文章はとにかく非の打ち所がない。
まるで精密に組み上げられた時計のムーブメントのよう。

そして、京極さんを始めとしてキャラクターも「まるで近所に居るのではないか?」と思うくらいのリアリティを持つ。

そのせいで、京極さんを始めとしてとにかく登場人物の体温が濃密に感じられる。
そのために二人の交流が、不自然さやわざとらしさを感じさせることなく、ドキドキしたり感動できる。

小説を書く上で
「正確で良質な文章」と「リアリティのある登場人物」がいかに価値が高い物かを教えられます✨

作品世界の空気間や匂いまで感じさせ、心地良く読み進められる名作です。

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