ここまでのキャラ紹介
・アイン・ランダーズ
主人公。19歳。メガネの冒険者で元農奴。
両親を早くに亡くし、少し歳の離れた妹を養いながらハルドア王国辺境の農村で平和な生活をしていたが、その妹が何者かに殺されたために生きる意味を見失い、半ば自暴自棄になって約一年前に冒険者になった。
冒険者デビューが普通より遅く、また前歴も特に冒険に役立つものではなかったため、当初は非常に弱く、「無能」と罵られながらも、その乾いた死生観によって生き延びてきた。
些細なことからユーカに気に入られ、謎の魔導書を使って彼女の「力」を突然譲渡される。
そして超弱体化した彼女から戦い方を教えられつつ最強を目指すことになる。
比較的穏やかな性格だが、「死」に対して独特の冷たい考えを持っており、自分を含めて「冒険者なんて限りなく安い命」だと考えている。また同じ理由で、殺していいと判断した相手に対しては全く容赦がない。
ポジションは戦士。冒険を始めるにあたって剣を武器に選んだ理由はポジティブなものではなく、剣の心得は全くないが他に特に使いたい武器が思いつかなかったから、というもの。そのため基礎を教えられ始めてからメキメキと実力は伸びている。
全く自覚はなかったものの、魔力の扱いに高い才能があり、魔力剣技に特別な適性を示す。特に魔力を武器に充填する速度はユーカをして「次元が違う」と言わしめる。
どうも本来は魔術師に向いているようで、クリスに手ほどきを受けて短期間でいくつかの無詠唱魔術が行使できるようになった。
弱点は魔力の絶対量の低さと基礎的な肉体の弱さ。少し無理をするとすぐ魔力切れを起こす。
体については農民的な労働慣れはあるものの、粗食の貧乏生活だったために力自慢には全く及ばない。そのため魔力剣技が効く相手には強いが、それが通じないといきなり手詰まりになりがち。
現在のユーカに対し強い庇護欲を持っていて、彼女に危険が及ぶとよくタガが外れる。
「オーバースラッシュ」…ユーカ直伝の最初の技。魔力で斬撃を飛ばす。最初はヘボかったがメルタでの修行の結果、大岩を真っ二つにする威力にバージョンアップ。
「パワーストライク」…魔力を飛ばさず、武器の強度や威力を高める。消費が少なく高威力だが、剣の心得のないアインではイマイチ使いこなせない。
「オーバースプラッシュ」…魔力を垂れ流しながらオーバースラッシュを力の限り連発する。異常に魔力充填が速いアインならではのオリジナル技。広範囲制圧と集中攻撃のどちらにも使える切り札だが、同じ量のオーバースラッシュを放つよりも消費が激しく、凌がれると一気に窮地。
「オーバーピアース」…オーバースラッシュを突きで放つ。うまく決まれば硬い相手に対する決定力はスラッシュより高い。
「オーバーピアース・スプラッシュ」…突きで垂れ流し乱射する。刃物である必要はないので棒でも撃てる。魔力消費は通常のスプラッシュ同様に重い。
「ハイパースナップ」…
「ゲイルディバイダー」…剣をまっすぐに突き出し、魔術攻撃を切り裂きながら突撃する。突風を操る
・ユーカ・レリクセン
ヒロイン。24歳。数々の武勇伝を持ち西大陸最強と名高い冒険者で、“邪神殺し”の二つ名を持つゴリラウーマン。
……だったが、アインに謎の魔導書を使って「力」を譲り渡した結果、そのゴリラな肉体は縮み、なぜか10年ほど若返ってしまった。
現在は見た目14歳程度のちょっと小柄な美少女。「可愛い世界で生きていたい」と言うわりには色々無頓着なため、アインやファーニィが毎日手間をかけてオシャレさせている。
何かとストロングな思考の持ち主で、仲間を大事にしつつも危険を好む。その戦闘力以上に仲間たちに勝利を確信させる強烈なカリスマを持つ。
“邪神殺し”と呼ばれる、ある種のゾーンに入ることによって、攻撃力が倍々ゲームで跳ね上がる。それが始まると目に異様な薄紫の光が灯り、激増していく攻撃力と引き換えに自分も瀕死になっていく。
当初は見た目通りの貧弱な戦闘力しか発揮できなかったが、弱く軽い身体に慣れた結果、瞬発力に特化したスタイルと多少の必殺技を駆使し、そこそこ戦えるようになった。それでも単独では低級モンスターの相手がまだ精いっぱい。
「オーバースラッシュ」…一応撃てなくはない。ゴリラ時代は二秒で撃てたが、現在は眠くなるほど溜める必要がある。威力は特訓後のアインに遜色ない。
「メタルマッスル」…一瞬だけ刃物や牙・爪・押し潰しなどあらゆる攻撃に耐えられるほど肉体を硬化する。ゴリラ時代はもっと余裕をもって使える持続時間だったが、今はタイミングを誤ると危険。
「旋風投げ」…自分より巨大な相手を投げ飛ばす。初披露時には10トン級の
「飛び蹴り(仮)」…体内魔力操作で瞬間的に脚の筋力を上げ、加速して蹴りを見舞う。大の大人を吹き飛ばせるだけの威力を出せるが、高確率で脚を折るなどの深刻なダメージが跳ね返る。
・ファーニィ
エルフのいたずら娘。70歳前後。(本人曰くまだピチピチの歳)
アインとユーカが二人で旅していたところに現れてアインの剣を盗み、ユーカを昏倒させて逃げるという危険ないたずらをして成敗された。
以降、ちょっとこき使って懲りさせて適当に放すつもりだったのだが、アインたちが見た目以上の実力者だったために、自分も冒険者として一山当てるつもりでずっとついてきている。
自称「アイン様の下僕」。治癒術の使い手であり、魔術も使えて弓手としても働けるマルチタレント。(魔術は
非常に器用で単独行動適性もあり、冒険者としては非常に素養が高いのだが、アインは出会いが出会いだったためにあまり信用していない。
見た目は金髪碧眼美人な上にスタイルもよく、また何かと明るいムードメーカーな性格のため、初対面の相手と打ち解けやすい。酒好きだが滅多なことでは酔わない。
治癒術の多重発動をマードから伝授され、日々腕を上げている。そのため現状は治癒師としての能力が際立っている。
「ウインドダンス」…風魔術。強風を生み出して空からの墜落を防いだり、飛び道具の使用を妨げたりできる。融通が利きやすく、多用している。
「ファイヤーボール」…火魔術。魔力で包み、圧縮した炎を敵に投げつける。任意で圧縮を解くか、術者の手から離れることによる自然な圧縮分解で燃え広がる。駆け出しの冒険魔術師のメジャーな攻撃手段のひとつ。
「多重治癒術」…マードから教わった治癒術の極意。通常は両手に一つずつ作る「発動点」を片手で複数作ることにより、治癒術の回復速度が加速する。ファーニィは現在普通の三倍程度での治癒が可能。
・クロード・ラングラフ
騎士見習いの少年。15歳。見た目から育ちの良さが薫る美少年。
ヒューベル王国王都直衛騎士団のひとつ「水霊騎士団」に所属していた。騎士団にいるままでは幼馴染である第三王女マリスと結ばれるチャンスが回ってこないと考え、
若年ながら剣技は熟練の域に入っており、対人戦には強い自信を見せる。三つ年上の兄であり、冒険者としては嘱望されているマキシムには既に負ける気がしないと豪語し、対人に限ればまだ実力の底が見えない。
が、ルール無用のモンスターと命のやり取りをすることには全く気構えができておらず、初陣から幾度かは醜態を演じる。それ以降、アインに対する微妙に侮った態度を改め、後輩冒険者として殊勝にじっくりと経験を積んでいる。
若いが身体能力そのものに関してはアインを完全に上回っており、また武家の出身で装備には金がかかっているため、スペックとしては非常に堅実。前衛として重要な「敵を押しとどめる能力」に関してはアインより数段高い。派手さはないが優れた才能を持つ。
一方、性格には少年らしい甘さが見え隠れしていて、どうもマリス・ミリスの双子姫にはいいように弄ばれている節も。
「斬空」…アインたちが「オーバースラッシュ」と呼んでいるのと同じ技。騎士団式ではそう呼ぶ。クロードは威力も準備時間もあまり実用的ではない。
「斬岩」…同じくアインたちが「パワーストライク」と呼んでいる技。一応使おうと思えば使える。
・リノ・サンデルコーナー
有名な魔術学派の宗家であるサンデルコーナー家の養女のひとりで、常に「ジェニファー」と名付けたライオンとゴリラの
世間知らずで向こうっ気が強いが、根は素直。魔術師ではあるが戦闘用の魔術はほとんど使えないため、もっぱら照明や重量物浮遊などの冒険サポート用の魔術を駆使しつつ、ジェニファーと一人と一匹で一人前扱い。
ジェニファー大好きでだいたいのことは彼を優先し、基準として行動している。創造主と従属者の関係ではあるが、養女として温もりの少ない育ちをしているためにほとんど兄弟のような関係。
パーティの妹分。
・ジェニファー
外見はとても強そうで獰猛そうだが性格は割と従順で穏やか。リノが大好き。
サーカスでライオンとして芸をしていたが、アインたちのパーティにリノとともに加入。普段はネコ科の前足だが任意で霊長類の拳にグニュッと変化し、格闘戦や運搬作業などに対応できる。
リノ5歳時に創造したにしては戦闘力は優秀だが、サンデルコーナー派の
サーカスで頑張っていたからか、観客受けするリアクションを心得ている節があり、人目があるとそれを披露する。
冒険ではリノとユーカを首の後ろに乗せ、腰にサドルバッグをつけて荷物係兼二人の護衛として活動する。
アインに初対面でいきなり腕をちょん切られたため、現在でもアインに少し怯えている。
・リリエイラ・アーキンス
元ユーカのパーティメンバーで超一流魔術師。24歳。
博覧強記の美女であり、並外れた記憶力を持つ。魔導書を一読しただけでほとんどの呪文を使いこなせるため、この年齢としては有り得ないほど豊富な魔術レパートリーを誇る。
魔力量もかなり多く、ドラゴン級のモンスターにも有効打を放てる数少ない魔術師の一人。
本人としてはむしろ研究者気質で、物事への好奇心が強く、冒険者をしているのも世界の神秘や本に載らない真実に近づくため。常識外れなメンバーの多いパーティで相対的に常識人枠だったが、彼女本人もそこそこ型破りな性格をしている。
ユーカとは互いに親友と認める間柄だが、ユーカの扱いはちょっとだけ雑。
普段身体の起伏の出にくいローブ姿だが、男性メンバーの証言によれば胸はとても大きいらしい。
・アーバイン
元ユーカのパーティメンバーでエルフの伝説の弓手。?歳。
エルフの種族的特徴である美貌と長年の冒険活動で築いた財産を武器に浮名を流す、大の女好き冒険者。通称「女ったらしのアーバイン」。
非常に軽く適当な性格だが、その実力と知識量は非常に高い。おそらくこの世界に冒険者なるものが誕生する前から、実質的にそういう仕事をしていたらしい。
神業としか言えない弓の腕前と、弓に限らずあらゆるロールをこなせる万能性を見せるが、ユーカとは対照的に「ここぞの時にはなんかやらかす」と思われている節があり、実際多少詰めが甘い。しかしそれは大抵自分で何とかできる範囲。
アインたちのいい兄貴分としてパーティに同行していたが、根底には異種族ゆえの少々シビアな一面も見え隠れしていて、人間族相手なら時には殺しも厭わないという冷徹さもある。
ロゼッタの祖父でもあり、その視力回復に大きく貢献したはずなのだが、あまりロゼッタからは尊敬されていない。
・マード・エンデリオ
元ユーカのパーティメンバーで治癒術の大家。71歳。
多少年甲斐のないファンキー爺さん。その治癒術の腕前は他の治癒師とは隔絶しており、普通は数日がかりでようやく完治させられるような怪我でも、ものの数十秒で完全復元できる。
彼がいると自分の手足がもたないような必殺技でも乱用できるため、ユーカは彼の治癒術に世話になりっぱなしだった。
死んでさえいなければ何とでもなる、と言い切り、実際に自身が下半身まるごと失うほどの負傷をしても自力で再生して生還したことがあるらしい。これほどの治癒術師は世界中どころか、歴史上にも他に数人いるかどうかという傑物。
治癒術の応用でとんでもないマッチョになって肉弾戦を行うこともできる。さすがにその状態で魔力を器用に操ることはできないので、魔力技を使うユーカやフルプレートの代わりまではできないが、一般的な山賊やワイバーン程度ならパワーだけで薙ぎ倒せる。
アーバインに負けず劣らずの女好きだが「セクハラをして折檻を受けるまでが男の作法」という謎のこだわりを持ち、女の尻に手を伸ばしては殴られて喜んでいる。彼なりの基準でイタズラしていい相手と悪い相手を見極めているらしく、スケベジジイの割には評判がいいらしい。お尻派。
ファーニィに治癒術多重発動の極意を教えた。彼からしてもなかなか筋のいい生徒だったよう。
・フルプレート
元ユーカのパーティメンバー。全身鎧に身を包んだ白兵戦の達人。決して兜を取ることはなく、「フルプレート」という通称で通し、本名も他人に教えなかった。
……その正体はヒューベル王国第一王子にして火霊騎士団長ローレンス。
魔術師をも遥かに超える異様な魔力量に物を言わせ、鎧の各所に仕込んだ魔導具と「鎧そのもの」を武器として戦う、ヒューベル最強の騎士である。(本人談)
一応剣も持っているが、手持ち武器に魔力を込めるのはすこぶる苦手。なので雑魚相手には剣も使うが、本領を発揮するのは剣を手放して肉弾戦に移行してからとなる。
得意技は自分自身を砲弾にする
黙っていれば蜂蜜色の髪も美しいハンサムマッチョであり、威厳もあり市民や貴族受けも良いのだが、王とするにはどうにも感性がズレていて思慮が浅く、言い出したら聞かないところがあり、近しい者からは「このまま王位を継がせて良いものか」と不安視されている。
ユーカに惚れているが、人の顔の美醜を普通に判断できず「女でも男でも身体が太く強いに越したことはないだろう」と独特の基準で判定している。
・クリス・ホワイトウッド
元ユーカのパーティーメンバーで通称「天才少年魔術師」。その名に恥じない圧倒的な魔術の才能を持つ。12歳。
詠唱による定型制御を介せずに直接魔力を操り、現象を引き起こす「無詠唱魔術」を特に得意とし、その操作精度と威力は全冒険者でもトップクラスと言われている。
年頃の少年らしい単純さと不安定さに加え、天才としての矜持と高慢さ、またアーバインらの悪影響を受けたと思われるスケベさが同居した少々厄介な性格。現在は女性ばかりのパーティに迎えられてデレデレとお姉さんハーレム満喫中。
現在も本命はリリエイラらしいが、子供なのでもちろんリリエイラも軽くあしらっている。おっぱい派。
・マキシム・ラングラフ
冒険者の街ゼメカイトで、アインとほぼ同時期に冒険者生活を始めた身なりのいい戦士。18歳。
立派な装備や戦闘技術、また人を引き付けるカリスマ性など、アインとは根本的に違う素性の良さを見せつけて、アインが日々の稼ぎにも苦しむ中で「壁貼り」の新米冒険者を早くも卒業していた。
その一方で、特にアインの能力の低さを嘲る一面もあり、アインにとってはできれば関わりたくない「いやなやつ」の筆頭だった。
のちに叔父であるロナルド、弟であるクロードの存在によって間接的に素性が明らかになる。
無能には手厳しい一方、実力を認めると態度が露骨に変わる面も。
彼もかつては水霊騎士団に籍を置いていたらしい。
・ロゼッタ
ゼメカイトの一見お断りの武器商店「ロゼッタ商店」の女主人。エルフ族でアーバインの孫。
生来目が見えなかったが、アーバインとユーカ、そしてマードの協力によって額に高性能魔導具である第三の「眼」を埋め込まれて視覚を得た。
この「眼」の力により、遠方にいても情報を収集できるほか、物品の鑑定や魔力の測定、さらには「迷いの森」と呼ばれる一種の空間の歪みを利用した、長距離自由移動も可能となった。
それらの特殊能力とユーカに預けられた莫大な資産を使い、主に武器を扱う商人として働き始める。
「眼」を得て現在の生活を確立するにあたってユーカの役割が特に大きかったためか、祖父やマードよりもユーカへの個人崇拝が強い。現在も基本的にゼメカイトを拠点としているが、ふとした拍子にふらりとユーカの前に現れ、あれこれと助力してくれる。
基本的には慇懃で冷静な女性。三つの眼で相手を見ているようにみえるが、本来の二つの眼の方は相変わらず見えていない。逆に第三の眼のほうは、閉じていたり布で隠していても普通の人と同等の視野を確保できる。
・カイ
ゼメカイトの冒険者パーティのリーダー。アインたちが街を離れた日に未発見のダンジョンを見つけ、無謀にも挑んでしまい、敵に囲まれて仲間を逃がすためにしんがりを務めた。
そのまま犠牲になったかと思われたが、ダンジョン内でのモンスターの同士討ち禁止の性質を利用してなんとか生存。アインたちによる救出まで持ちこたえ、ゼメカイトでアインの活躍を言い広めた。
・ロナルド・ラングラフ
温泉の町メルタでアインの前に立ちふさがった元水霊騎士団長。その時は山賊頭をしていた。
騎士団を政治的理由で追い出されたものの、そのまま野に下って失跡していた。
悠然と戦いを楽しむ凄腕の剣士。フルプレート(ローレンス)は自身に匹敵する腕前と評する。
アインはナイフ一本で立ち向かい、ユーカの横入りもあってなんとか凌ぐが、「オーバースラッシュ」などもいともたやすく打ち消され、ほとんどダメージも与えられずに名前を名乗らされた。
それ以来、アインは彼との再戦を密かに恐れている。
・マリスとミリス
フルプレート(ローレンス)の妹たち。双子の第三・第四王女なのだが、互いに自分が姉で相手を妹と言い張っている。
ほぼ容姿が同じであること、そして互いに思考がほぼ同じであることを楽しんでいる節があり、一つの事柄をまるで示し合わせたように二人で分けて喋る。
その上で悪戯好き・謀略好きの面があり、可憐な容姿ながらアインやクロードを翻弄する。
どこまで本気なのか、アインこそフルプレート(ローレンス)を止められる人材として「妹」を嫁に与えようとしている。
・カミラ・マートン
火霊騎士団の財務係。大貴族の子女で王城の至近に実家がある。
騎士団に在籍しているが騎士としての実力は全くなく、純粋に実務能力のみを買われている。
珍しい道具が好きで特にドワーフ系の技術には目を輝かせる。実はドラセナとは親友。
・ドラセナ・ドメニコス
王都アルバルティアの職人街にあるドワーフ工房の娘。ほとんど標準語が喋れないドワーフ爺たちの通訳係。
本人も優秀な鍛冶職人であり、色々な新技術を勉強して使う機会をうかがっている。
工房のドワーフ爺たちの中で肉親は一人だけだが、みんなの孫のように扱われている。
ちょっとだけアインに気があるそぶりを見せた。
・シルベーヌ
冒険産業都市デルトールで“魔獣使いの宿”を営むエルフ女性。自身も
異様に色っぽい恰好と喋り方をする。性にはオープンで、気に入った相手とは割と簡単に一夜を共にするが、あまり長続きはしないらしい。
どうやら宿には複数の魔術的な仕掛けがあるようで、女主人一人で宿を営むための安全対策は充分のよう。
また魔獣使い同士での横のつながりもあるようで、たまに
・ゴルゴール
シルベーヌの“魔獣使いの宿”に休みに来ていた
本人曰く「
トロールにしては小さめで3メートルほど。知能が高く、喋れる。
その翼でアインたちをダンジョンまで運んでくれた。
・メルウェン・ハービット
クリスのパーティの実質的リーダー(クリス本人は自分がリーダーだと思っているが、変な判断をしないように彼女にそれとなく誘導されている)。
クリスがアーバインと別れてから最初に組んだ相手であり、今のパーティで一番懐いていた。
デルトール・ラウダン連合戦で突然現れた乱入者によって殺されてしまったらしい。
・ハーディ・スナイダー
マキシムパーティの副官で魔術師。礼儀を気にする方で、どちらかというと抑え役。
アインたちに助けられたことを感謝し、お菓子の差し入れを宿まで持ってきた。
・ボルト・オリファント
マキシムパーティの一人。好戦派。
実はメルウェンとともに死者として名が数えられている。
・シーナ・ランダーズ
アインの少し年の離れた妹。農村で二人暮らしをしていた。
ある日、近くの街に出かけたまま何者かに殺され、それがアインの旅立ちの契機となる。
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