第2話
目を開けるとそこには全体が白一色だけの空間が目に入った。
「...うん。痛い」
「いや、それだけ?」
「...。神だ」
「うん神様だよ?もう少し驚こ?混乱ものだよ普通は、なんでそんなに静かなのかな...?」
さて、ここで彼の考えていることを覗いて見ましょう。
「...驚いた。(は!?まじっ!?これ絶対異世界だろ!?異世界だよな!?イセカイキタヤッター!!っては!いやいや絶対しもほんわか異世界とは限らないのでは?人間が餌の異世界とか最弱な異世界とかもあるのではないか?嫌だァ!それだけは嫌だァ!はっ!よく考えるんだ...能力が強ければ良いのさと...あ、やっぱ待って?これであのクズマさん達みたいのになったら終わりじゃん!?あぁぁぁぁ...って目の前にいる人神様じゃん?頼めばええやん!うん。そうするか!)」
「そんな真顔で言われても思わんて...。」
「...異世界、力貰える?」
「いきなり話を元に戻された。あ、力は上げられないんだごめんね?」
「...。そう。(まーじーかーよぉ!?どうやって生きろと!?あ、俺もしかしてただの生贄として連れていかれるやつですかそうですね?そうなんですね!?こんなんだったら彼女作って早く卒業しとけば良かった!もう無理そうだけどな!?無念!)」
「そうだ説明しないとね?」
「聞く(そうだな、何も知らずに生贄にされるより知ってた方が良い気がするしな!話してもらおう異世界のことを!)」
「うん。君に行って貰うのは君の世界とは別の世界、分かりやすく言えば名のない異世界だね。そこに君は転生してもらうよ!理由は特にないかな?あるとしたら僕ことその世界の神様である僕のひとつの楽しみになって貰う感じかな」
「...そう(特にないのか...てか娯楽のひとつに俺使われるのか!この人を楽しませること俺に出来んのかね?無理じゃね!?世界相手に一般人が挑むようなもんだぞ!?そんな努力も勇気もめんどいわ!やりたくねぇ!)」
「あ、安心して!転生してもらうところは基本平和な村だから!それに頑張れば頑張った分だけ称号やスキルが貰えるしその異世界には職業っていうのがあるんだけどそれのLvが上がれば強くなれたりもするからね!」
「わかった。(よかった。生贄とかそういうのがなさそうな異世界そうだな!まぁこの神様が作った世界だし大丈夫か!...フラグじゃねぇよな?んな事よりスキルだよ!称号!レベル!良いね!俺そういうの大好物だ!まぁ基本俺ゲームはオートモード出来るやつはとことんオートモードでやる人だけどな楽がしたいでござる!)」
その時足元から魔法陣のようなものが大きく現れた。
「そろそろ時間のようだね?それじゃあ楽しんできて!時々暇つぶしに覗きに行くからね!」
「...ん。(覗かれる...!いやんえっち!いや神にこっちのプライバシーなんて知らん!なんだろうさ?お願いだからお手洗い中とかはやめてくれよ?まじでやめろよ!?フリじゃねぇからな!?)」
そうして彼の意識は暗転した。
「ん?あ、ミスって性別変わってる...まぁそれもまたひとつの楽しみかな?ふふ、どんな顔するかなぁ?...うん。なんかあの子特になさそう。あってくれたら面白いんだけどねぇ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます