白銀の森の中、魔女は虹色の糸を紡ぐ

冬の美しい描写に引き込まれました。白い景色を背景に、ヘンリッカの編む虹色の編みぐるみだったり、いかにも温かそうな魔女の家だったりと、しっかり彩り豊かなファンタジーが描かれています。
魔女であるヘンリッカと少し背伸びしたいお年頃のミルヤ。平凡で単調な村の暮らしに辟易していたミルヤが、魔女ヘンリッカの自由で自立した生活に憧れるのは無理もないこと。二人のやり取りも楽しくて、微笑ましいです。