未来に繋がる思い出の道
カラオケで歌い終わったあと、幾つかの思い出を巡った三人は夕日が照らす道を静かに並んで歩いていた。
三人の表情はとても満足そうであったが、同時にその心の底では、それぞれがこれから進んで行く未来に微かな不安を感じていることも容易に想像がつく。
暫くの間静寂が彼女らの周囲を支配していたが、凪いでいた水面のようなその空気を
「……
「私にはしたいことや得意なことはないけど、だからこそ、それを持ってる二人を応援したいって思えた。私は初めてやりたいことに気づいたんだ。これからはそれぞれの道に向かうけど、二人のやりたいことは私が応援したいことだから、覚えておいて」
いつしか二人も涙の雫を目の端に溜めていた。
こうして三人の高校生活は追憶式とともに終わりを迎え、それぞれの新しい生活が幕を開けるが、それはまた別の話である。
グッド・バイ N.N. @N_nakagiri
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