第13話 愁いを取り除く
ヘイボ子爵が、有形無形の妨害を我が領地に仕掛けて居るのは聞いていた、小物の悪足掻きと忙しさから無視して来たが、爵位没収取り潰しの良い口実を作ってくれた。
こんなバカみたいな嫌がらせ、前世の女共の陰湿な嫌がらせに比べれば可愛いもの対処は容易い、国王様にご中心と行きますか。
7歳の子供だが王妃様の不治の病を完治させた、王宮御殿医の俺には証拠など不要な程の発言力がある、ヘイボめ情報不足だ!俺を
ギャイギャイ
兵に対しては兵に任せて正解だ、ベンゼン騎士団長が一言王都門番に話すとフリーパスで馬車を進ませる事が出来た。
王宮門では、なぜか王様の側近じいさんが待っていた。
「ロデス伯爵どの、挨拶は初になります、宰相のジンジですサンセット王がお待ちです!罪人はこの兵に引き渡して下さい、ではご案内致します」
よく
謁見は即行われた。
例の作法の後、ヘイボ子爵の事を訴えようとすると。
「王宮御殿医ロデス伯爵、いつ訴えに来るか待って居ったが、流石余が認めた逸材、己に対する妨害は無視して流し、余が授けた爵位を偽っての王に対する反乱行為を訴えに来た!まこと
何か俺が来た意味が有るか?一言も言わず全て解決してしまった。
「この度の天晴れな行いに、ズール領とコシギ領、2町3村をロデス伯爵に下賜する!」
下賜って、俺にくれるの?
これ以上手一杯、どんな領地か知らんが、あんま嬉しく無いぞ。
「どうした?あまり嬉しく無いようじゃが?」
「お恐れながら申し上げます、ロデス伯爵領都がまだ寂れて居ります、手が足らない状態でこれ以上の領地は運営に難があります」
「ロゼット、お主は正直者じゃのぅ、普通の貴族は領民が飢えようが死のうがお構い無しの運営を行って居る、領地を発展させ領民を富ます領地運営を目指すお主に、王国全ての領地を与えたいくらいじゃ!余の人選で優秀な文官を派遣する!ロゼットはたまに視察すればよい」
「はっ!数々のご好意感謝致します!」
「それより、ヘイボの奴、神殿にお主の事告げ口したようだ、神殿騎士が動いて居るぞ」
「そう言われてみますと、神官がやって来て『魔物氾濫の危険が無くなった都市に、神殿が無いとは神を蔑ろにしておる』とか難癖つけられました」
「難癖で済んで居る内は良いが、神殿は厄介じゃぞ」
「はぁ~宗教絡むと厄介ですね最悪神殿に乗り込み神に文句言ってやります」
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