秘密
お題「秘密」……ちっちっちっ……それは秘密です(といいつつ人差し指を口に立てる……って、
進化の系譜からトーコ=バレイさんに登場して貰いました。秘密多き乙女……ジャナイケド……と環境なので、その説明にいいかもと……え? 石投げないで!(苦笑)
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──「秘密」──
この世界には秘密で溢れている……
1つは、地球からは決して普通に辿れない……創られた亜空間の中に存在する、人工の惑星ということ。
(そーいや惑星の名前ってなんていうんだろ?)
まぁ、地球じゃないと思うけど……すんごく似てるけど。
1つは、住んでいる人たちは自分たちが
(まぁ、知られないように
そして、他の人は見たことも聞いたこともないけど……あの惑星は人外認定された人たちが一定の閾値を超えてしまった場合……ある程度強くなれるまで心身共に鍛えられるようにと用意された、ある意味チュートリアルともいえる場所だということ……
事実、あたしもそのチュートリアルの真っ最中で、レベルだってまだまだ上昇途中。一体、どの程度レベリングが済んだら……あーーでも、トラブルが無ければ永住してもいいとは思うんだけどねぇ……面倒な人たちが押し寄せてこなければ……ね。
(折角国を興して初代女王になったりしてるんだし……家臣を募集してる最中だし、途中で投げ出すのもどうかと思うし……)
そして、ある程度権力を持つ立場になったからと、領主の宇宙人に色々勉強をしろとテキストを渡されている。まぁ……本じゃなくて情報を盛り込んだ魔石を渡されて、腕輪のストレージに入れて読めと……最初、どうやって読むのかわかんなかったけどね。単体でどう使うのか聞いたら、指で触れて空中投影される表示を読む……と聞いて、ようやく使い方とストレージに入れたままどう扱うのかわかったけど……
・
・
「あの……」
「どうした?」
「以前頂いた教材ですが、一部ロックが掛かってて読めない所があるんですが……」
「あぁ……そうだな。ある程度トーコが強くなるか、国力が強くなったら外れる筈だ」
「は?……勉強するなら、最初から読めた方が良くないんじゃないですか?」
「まぁ……そうだな。でも……まぁ、今は知らない方がいいって話しになる部分なんだろう」
「は?……それじゃ領主のアナタも知らないってことなんですか?」
「いや?」
「……」
「ま、統治する側になって日が浅いからな……」
「経験不足ってことなんですか?」
「そういうことだ……取り敢えず、「秘密」ってことだな……頑張りなさい」
グラスランドの町の領主……彼は宇宙人だ。この亜空間とその中に浮かぶ惑星を創りし、オーバーテクノロジーの世界の住人だ……
「無理に秘密をこじ開けて知ろうとしても構わないが……脳みそパンッ……となっても責任が取らないからな?」
(……うわぁ……最後にとんでもねぇ爆弾を……どんな秘密があるんだよ……)
あたしは、「教材」と呼ばれてた魔石を封印することに決めた。なに、読み込むべき部分は大体覚えたし……問題は無いだろう……と思う。多分……きっと……
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ちなみに前書きのお遊びで書いたのは某スレイヤー●!のアニメ第3期に出てた魔族の神官の去り際の決め台詞ですw(無印→ネクスト→トライ……だっけ?)
「カクヨムWeb小説短編賞2023」創作フェス じょお @Joe-yunai
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