第30話 女神様が見てるっ! ????視点

 TS幼女の朝は早い。



 今日は解説、願いの神ディーテがお送りするわよ〜!



 朝7:00。



「ふわぁ〜!」


 ほら見て? 眠い目を擦りながら起きて来たわね? カワイイ♡ 顔を洗って〜。


「ふふ♡ 昨日買ったの食べちゃお!」


 あ! 朝からチョコチップクッキーなんて食べてるわよ! 牛乳で栄養バランスを考えようともダメ……ビタミンが不足するわよ。ビタミン不足はお肌の敵。今度注意しなくちゃ。



 朝7:30



「こ、これが……オレ? 何回着てもカワイイ〜♡」


 今日は10:30の講義からだからゆっくり服を選んでるわねぇ。


 ……なんで魔法少女のコスプレしてるのかしら? 鏡を何度も見てスマホで写真撮りまくってるわ。



 朝8:00



「や、ヤバい! そろそろ用意しないと!」


 流石にこのままではまずいと思ったのか慌てて服を着ているわ。少しゴスっぽい格好ね。ツインテールにしようとして苦戦してるわね。




 あ! 彼氏のシズくんが来たわよ〜! 



「うぅ……シズぅ〜!」



 涙目で助けを求めてるわね。シズ君、妹がいた経験を活かしてツインテールにしてあげてるわね。ふふ。幼女ちゃんってば恥ずかしそうに俯いてる〜!



 朝9:00



「早く行こ!」



 準備ができたみたいね!手を繋いで登校なんてぇ……焼けるわねぇ。あら、シズくん顔真っ赤ね。あ、でも幼女ちゃんも余裕ぶってシズくんをドギマギさせてるけどぉ……ホントは緊張してるわね。アレ。女神の目は誤魔化せないわよ!



 10:30



「……」


 講義が始まったわ。幼女ちゃん意外と真剣に受けてるわね。ノート取る姿も素敵〜このディーテが生み出した最高の美少女なだけあるわね!



 12:00



「あ〜お腹すいた〜!」


 さぁお昼よ〜! って幼女ちゃんサンドイッチだけで足りるの? 幼女だからなのか節約してるのか……あ、シズ君が唐揚げをあげてるわねぇ。唐揚げ貰っただけであんなに目をキラキラさせるなんてぇ……たまんないわ!



13:00



「……」


 また講義。やっぱり真剣そのものね。でも可愛すぎるからか、近くの学生達が幼女ちゃんに釘付けよ♡



14:30



「はぁ……今日なんだか疲れたな……」


 あらら? 幼女ちゃんおねむみたいね。オカルト研究会の部室で昼寝してるわ。シズくんが用事に出て……あ。部長さんがこっそり幼女ちゃんのほっぺをぷにぷにしてるわね〜羨ましい!


「部長ぉ!!」


 あらぁ〜幼女ちゃん起こされてご機嫌斜めになっちゃったわねぇ。



16:00



「墓地に闇属性が3体! オレはブラック・アムド・ドラゴンを召喚!」


 部室でシズくんとダラダラカードゲームして遊んでるわね。部長ちゃんが怒らないのが不思議ね〜。



17:30



「そろそろ帰ろうよ〜!」


 シズくんを引っ張って帰るみたいね。なんだか幼女化が進んでるし、この後何かするつもりかもしれないわねぇ。



18:30



「コロッケコロッケ〜♪」


 シズくんとコロッケを作っているわね。上機嫌だし好物なのかも……今度コロッケで釣ってみようかしら。



20:30



「待って……もうちょっと……いて欲しいな?」


 あ、帰ろうとしてるシズくんを引き止めようとしているわ。すっかり乙女の顔になってぇ〜美少女に磨きがかかっているわ。シズくんも引き止められちゃったみたいねぇ。ま、当然かもね?



22:00



「あ……っ」



 あ。



 あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?



 これはちょっとお見せできないわ♡



 すご!? ちょっと私もテンション上がるんだけど!? ええ!? 幼女ちゃんそんなことまで……? はぁ……はぁ……女神を興奮させるなんて、やるわね。2人とも……っ!?



 ちょ、ちょっと私も……。



 ……。



 あ、まだいたの? 私はちょっと観察することに集中するわね?



 また会いましょう?



 またね〜〜〜!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る