第?話 くすぐって貰うだけ セリフのみ

 ガチャ。


「今日の映画良かったね〜! プラモもゲットできたし!」


「今21時? 結構長く出てたなぁ」


「……ちょっとはしゃぎすぎちゃった。ごめんシズ」


「別に気にしてないよ」


「今日泊まってく?」


「いいよ。今からプラモ作る?」


「う〜ん?」


「ちょ、なんで急に抱きついてくるんだよ!?」


「だってさ、外でこんなことできないじゃん? 問題ありまくりでしょ?」


「ま、まぁ……そうだけど」


「じゃあいいじゃん〜」


「近い!? 顔が近い!」


「……」


「アオイ?」


「キス、して……?」


「い、いいよ……」


「んっ……ちゅ……」


「……何回しても恥ずかしいんだけど」


「オレは好きだよ? シズとキスするの」


「いや、僕も嫌いじゃなくて、むしろ好きというか!」


「ふふっ。必死すぎ〜そんなんで嫌いになるはずないじゃん」


「そんなに必死だった?」


「必死だった……よ!」


「うわ!? ちょ!? アオイ!? そんな抱きつかないでくれよ! 恥ずかしいから」



「……」

「……」


「ね、ねぇシズ?」


「何?」


「またアレしてくれない?」


「アレって……あぁ、いいけど……」


「い、いいじゃん! 好きなんだから!!」


「ごめんごめん」


「じゃあ……ココ、して?」


「分かったよ」


「……ん」


「この辺?」


「あ、あ、そこ、いい感じ……」


「こんな感じでいいの?」


「それヤバ……気持ちいい」


「……」


「あ、ん、んん……っ!」


「ちょ、ちょっと声大きいって」


「だってぇ。ん、気持ちいいんだもん……キス、キスして?」


「えぇ!? この状態で?」


「んっ……そう、こっちもやめないで……」


「う、うん」


「ちゅ……はぁ……好きぃ♡ シズぅ」


「……」


「好き。好きぃ……なんか、あ、あ、ギュってして!」


「……っ!」



「ん〜〜〜〜♡」



「だ、大丈夫? 震えてる、けど」


「大、丈夫。好き……好きぃ……シズぅ……」


「……」



「あ」



「いや、これは、その……」



「ふふっ。そうなんだ〜」



「違う! 違う、から……」



「ざぁこ♡」



「なんだよそれ……」



「言ってみたかっただけ〜でもシズがオレで? ふふ。ふふふ〜」



「なんだか悔しいんだけど……」

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