第3話 事件の始まり

とある精神科の出入り口の前に

グレーの衣装を全身にまとった

身長175センチぐらいの痩せ型で

年齢は40歳ぐらいの中年男性が

立っていた。


その両足はそこの場所に吸いつくよ

う佇んでいた。

その中年男性は何やらブツブツと

不気味に独り言を呟いている。



「 体が動けない…俺の…

体が重くなって…

ここから動けない…

もう何もかも遅い…

お前が忘れたせいで

俺の体は… あいつ…

のおかげで…俺は

変わってしまった… 」


その男はブツブツ呟きながら

精神科の病院の入口の自動ドアの前に行き建物の中に徐ろに入っていった。


その日の病院内は5月といった季節

がらメンタルを病んでグッタリしている精神疾患の患者で待合室はかなり

ごった返している。


精神科の病院につながっている入院

病棟から入院患者の凄いうめき声が

聞こえてきた。


う〜あァ~ウ〜ァ〜んぅ〜


なにを言っているのか何を

訴えたいのか全く言葉にならない

声だ。


さっきまで独り言を呟いていた

男はそのうめき声を耳にした瞬間

物凄い勢いで気が狂いだし自分の体を掻きむしり出した。


「 ガア〜 ァ〜ウぉ〜ァ〜ァ!! 」


男は自分の着ていた衣類を凄い力で

引きちぎりその勢いで自分の体の

内臓までエグリだしてしまった!!




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亡霊牢獄 @sn4

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