第3話 クラス発表
アネットとバスに乗り、雑談をしていると、
久しぶりなので積もる話があり、あっという間に
降りなければいけない駅についた。
そして、電車を降りて僕たちは兵士学校へと
向かって歩いた。
*
兵士学校へ着き、兵士学校の門をくぐると、
グラウンドには今年入学すると思われる生徒が
沢山いて、気づいたらアネットとはぐれていた。
僕ははぐれたアネットを探していると
段々と人が減っていることに気づき、
他の人が向かっている場所に行ってみると
そこではクラス発表が行われていた。
クラス発表と言っても僕が想像してたような
紙に自分の名前が書かれていて、友達が
そこのクラスにいるかどうかが分かるような奴
ではなく、なんとクラス発表はくじ引きだった。
僕はアネットと一緒のクラスだったらいいなと
思いながらもくじ引きの列にならんだ。
そして引いてみるとくじには『1−B』と
書かれていた。
学校の中に入り、僕は1−Bに向かって歩いた。
すると1−Aが見え、その後ろに1−Bも見えたので
僕は少し駆け足で1−Bへと歩いて行った。
ガラガラと扉を開けると教室には人が沢山いて、
一面見渡す限りではアネットは見つけることが
できなかった。黒板には座席順が書かれており
座席順は番号順となっていた。番号はくじに
書かれているやつをそのまま代用するらしい。
僕は50番なので席は一番後ろの窓側だった。
自席につき、座って先生を待っていると
見なれた顔が僕の席の隣に座った。
「同じクラスになれたね、ライ」
アネットだ。僕は安堵の息をつき、
「あぁ、ほんとに良かった〜。
知らない人たちしかいないとか
引きこもりのニートにはきつすぎる」
「確かに、幼馴染の私にでさえ、
緊張してたもんね。」
「それは久しぶりで話すことがありすぎて
何喋ったらいいかわからなかっただけだし」
「へぇ~」
とニヤニヤしながらアネットは
こちらを見てくる。
ほ、本当だし。久しぶりすぎて
興奮して頭ん中真っ白になってたわけじゃないし。
そんなことを考えていると教室の扉が
ガラガラと開き、ハゲで中肉中背の
『Theおじさん』って感じの人が入ってきた。
「担任のミネだ、よろしく」
そう一言僕たちに言うと、
「次の授業で技能体術テストを行う。
なぜならお前らがどれだけ動けるか、
どれだけの魔術が使えるかを
確かめなきゃいけないからな」
といきなり言ってきた。
「どうしよう」
僕はそうつぶやいてしまった。
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