『へいわ』

やましん(テンパー)

第1話 『へいわ』


 オールマイティー・マイナンバーズ星人が地球を支配下に置いて以降、すべての戦争は、ご法度になった。


 地球の支配層は、徹底抗戦を呼び掛けはしたが、相手は明らかにスペシャル・オーバー・テクであり、手も足もでなかった。

 

 しかし、オールマイティー・マイナンバーズ星人(以下、オールマイナ星人)は、誰一人として、地球人を殺害しなかったのである。


 さらに、占領後は、食糧や医療など、高品質なサービスを、あらゆる人々や生き物に、分け隔てなく、どんどんと提供した。


 そこで、民衆は、次第に宇宙人の側に付いたのである。


 

   🙏🙎🙍🙌🙋🙇🙆🙅


 

オールマイナ星人地球総統


 『どうやら、落ち着いたようで、よございましたなあ。』



地球執政官


 『まだ、地下活動をしている、元支配層がいますよ。地球奪還を叫んでます。テロもまだ、あります。』



地球ごき大将


 『我々としては、より、食糧をくれる方に付くが、人類も、そうは、悪くはなかった。あなたがたは、完璧すぎるごき。きれいすぎごき。ごはんのこぼれも、必要ごき。』



オールマイナ星人地球総統


 『参考にいたひましょ。まあ、だんだん、静まりますやろ。さて、じつは、まだ公表はしてませんが、地球の中心には、30億年前に、結局、自滅で絶滅した、ウルトラ・ハイテク・ノリベント星人が設置した、銀河破壊爆弾がありますのや。除去はさすがに、地球を壊さないと、できまへん。これが爆発すると、わが銀河の半分は壊滅するで。その引き金は、人類が握っていまひた。もし、戦争エネルギーが一定規模以上に達すると、爆発しますのや。そのために必要なエネルギーは、生半可なエネルギーではありませんのですがなもし。しかし、人類はこのところあちこちで、はでに、爆弾を使ってましたやろ。核実験もたくさんやりましたやろ。みな、エネルギー貯蓄になってます。また、新しい核兵器を、使いそうでしたやろ。まあ、つまり、かなり、危なくなっていましたのやで。もし、追加で一発二発、でかい核実験や実戦使用をしたら、爆発しかねませんでしたのや。なんで、われわれにしたら、もう、あぶのうて、あぶのうて、見てられまへんでしたんや。それでは、あまりにストレート溜まってかないませんによって、先手を打ちましたんや。ま、あしからず。』


 

地球執政官


 『はあ。ほんまかいな?それ?』



オールマイナ星人地球総統


 『なら、ためしてみましかあ? うらまれまっせぇ。銀河系全体から。宇宙艦隊や、宇宙幽霊とか、宇宙怪物とかまで、どかあっと、地球に押し掛けまっせぇ。』



地球執政官


 『絶滅したら、恨む間もありませんでしょうなあ。』



オールマイナ星人地球総統


 『まあ、銀河はたくさんあります。ひとつでかいのが壊れると、宇宙のバランスがくるいます。まわりに多大な迷惑をかけますによって、それは、それで、なりませんなあ。やはり、地球人には、宇宙的スケールの思いやりといいますもんが、まだまだ、たりませんのやな。あんたはんみても。 ちっちゃあ。ちっちゃあ。目くそ鼻くそを笑うくらいでっせ。ちゃいまっか?』



地球執政官


 『あんた、言えるガラかいな?』



  殴りかかる。



地球ごき大将


 『まあ、まあ。………またく、人類とかも、おーるなんとかも、似たり寄ったりだ、ごき。 やはり、ごきが、支配権を握るかなあ、ごき?』



 地球ごきは、一気に、銀河ごきとの共闘を進めたのである。 

  

 一方、地球はだかでばも、宇宙はだかでばとの連合を成しつつあった。


 さらに、はるかな深い宇宙からは、ゴールデン・ウルトラ・スーパー超ハイテク・シオタン星人が迫ってきていた。


 まさに、宇宙は、こんとんとして、いたのである。



 だれか、なんとかしませんか?


 いまのうちに。まだ、間に合う。



      🙇

 



ねこママ


 『やましん、また、他人事みたいに書いてるにゃん。大変な時期なのににゃ。』



はとさぶろ


 『あれはあれで、必死、ぽ。なにもかも悪くなるばかり、ぽ。かなり、心配してる、ぽ。ぽ。こわいから、バックキックしてる、ぽ。』



ねこママ


 『まあにゃ。』



ごき少佐


 『ごきごきごき。やはり、人類は、われらごきにあとを託すしかないごきな。』



ねこママ


 『にゃんこ。にゃんのほうが、優秀にゃんこ。』



はとさぶろ


 『ぽ? にゃんこは、優秀だぽ。でも、ごきもにゃんこも、空を飛べない。』



くまさん🐻


 『ちゃちゃちゃちゃ。しっくんが一番でちゅ。』



ごき大佐


 『ま、このおうちではな。』




くまさん🐻


 『あ、びーちゃん、のほうが強いれしゅ。』



     🙌





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『へいわ』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る