第25話 金曜日の看板

風邪が強い。

こうらいうのを突風というのだろうか。

キャスターつき看板が、からだスレスレをかすめていった。

もちろん、いくら運動音痴とはいえ、火事場のバカ力のような瞬発力を発揮して避けたのだが。

看板の走り飛んでいって先は車道。

信号で車がきていなかったのが幸い。

(お〜こわっ)

キャスター、いるんか? あぶなすぎ。

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