第165話ほっとした
今日は父と特養の見学に行ってきて、ほっとひといき。はっちー(母)の今後の方針がざっくりと決まって、父も私もほっとした。
特養に空きがあると知っただけでも安心だ。ゆっくりと手続きしよう。
今日は実家に来て父と夕食。まいどまいどの光景である。父、鶏のささみの唐揚げを美味しそうに食べつつ、ビールをグビッと飲む。父も見学に行って安心したのだろう。今日はいつになくご機嫌。またまた昔話に花が咲く。
私の小さい頃の話。私がまだ3歳の頃、母と姉がスーパーに買い物に行って、父と私は家で留守番をしていた。
父、疲れたらしく、ぐーすか眠り始めた。父、ぐっすりと眠る。しばらくすると電話がかかってきて、母からだった。なんと私が独りでスーパーに来たとのこと。
「おかーかん、おかーかん」と叫んで私は母を呼んでいたという。それを聞いて、父、血の気が引いたという。そりゃ、3歳児が独りでスーパーにくるなんて、とんでもないことだ。よく道路で車にひかれなかったものだ。
父、この話を昔から私に聞かせる。よっぽど印象に残ったのだろう。今日もこの話をしつつ、父、楽しそうに酒を飲む。
私もこの話を聞いて、ちょっと誇らしげな気持ちになる。昔話、しみじみといいなぁと思いつつ、私は緑茶をぐびっと飲むのであった。
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