第147話のんびり散歩
今日もぽかぽか陽気。はっちー(母)の面会のついでに散歩してきた。はっちー、今日はご機嫌斜め。まぁ、そういう日もあるよね。作ったメガネを渡して、すぐに帰ってきた。
父はもうちょっと話したそうだったが、私が「帰るよ」というと、残念そうに席を立った。はっちー、徐々にもう我々を忘れているのかもしれない。でも、施設で楽しんでいるのならそれでいい。はっちー、お互いに楽しく生活しようね。
父と別れると、帰りは独りで住宅街を散歩。本当に太陽の光が暖かい。しばらくトコトコ歩くと、おばちゃんが犬を連れて歩いている。犬、振り返って私の方ばかり見る。よっぽど気になるのだろう。吠えはしなかったが、なかなかかわいい柴犬だ。
さて、そんな犬ともお別れして、細い道に入った。あたりはしーんと静まっている。ちゅん、ちゅんと雀の鳴く声だけが響く。ああ、日曜の午後、気分がいいなぁ。
普段歩かない道を一歩、一歩、踏みしめて歩く。
そういえば、父は自転車で、自転車屋さんに行き、差し入れをしてくると言ってたなぁ。しばらく雑談してくると思うので、私ものんびり、しばらく帰らなくていいや。
でたらめに歩いているようでいて、自然にいつものモスに到着した。やはり、ここに来るの習慣になっているのだな。
モスに入ると、店内ちょっと混んでいる。まぁ、席の空きがあるので、いいや。小さいテーブルに座ると、いつものアイスコーヒーを飲む。今日は手ぶらできたので、読書などもせず、ガヤガヤちょっと騒がしい店内の雰囲気を楽しむ。
う~ん、散歩途中の休憩にはちょうどいい。喉の渇きも潤い。店を出る。
ああ、こんな日は散歩にかぎる。ちゅん、ちゅん、と雀が鳴くのを聴きながら鼻唄を歌ってみる。
ぽかぽかの日曜日、いい散歩をしたなぁ。
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