第141話父のようすを見にきた

 今日は実家にきて、父の生活の見守り。予想通り、皿洗いやってないので、私がやる。夕食が終わって、ゆっくりする間もなく、たまった皿洗い。私、マジメだなぁ。

 そして、皿洗いが終わると、ゆったりと父の晩酌の続きに私はお茶でつきあう。今日は2Lの伊右衛門を買ってきた。なので、たっぷりお茶を楽しめる。

 父、今日はあまりテレビに文句をいっていない。よっぽどご機嫌なのだろう。ニュースで、新宿周辺の百貨店のレストランをやっているのだが、父それを見て、「お前たちを昔、デパートによく連れていったよなぁ」と言う。父、楽しい思い出は覚えているのだなぁ。確かに、私が子供の頃、父が休日休みの時は、必ずと言っていいほどに、デパートに行って、レストランで食事した。でも、父が土日に休みということは、ほとんどなかったので、実際に行ったのはちょっとだったのだろうが、やはり、デパートの記憶は鮮明に残っている。

 私が必ず食べたのが、ハンバーグランチ。今ではあまり高級感はないが、当時はハンバーグと言ったら、ごちそうだった。父がデパートに行くと、いつも機嫌がよかったので、本当に幸せだった。

 テレビを見ながらそんな思い出にひたる。

 そんなこんなの今日も、父、元気。私もほっとする。

 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る