『じゅうでんしんじ』 最終回


『あっけまして、おめでとうございますう。』 🌄


 神官さまの叫び声とともに、門がどバッと開き、明るい照明が差し込んできた。


 『おお。生きておられましたかあ。おめでとうございます。さあ、こちらに。』


 ぼくは、ふらふらしながら、外に出たのであった。


 本堂の向こうから、初詣にきた村人のざわめきが聞こえてきた。


 すると、本堂側の廊下に、5人ばかりの男の人たちが、縦に並んで座り込んで待っていた。


 『昨年までの、30年あまりの当たり男たちの中でも、じつは生きていた方たちですよ。みな、大ケガはしましたが、また、正体は知られていませんが、幸運にも生きています。あなたも、そうです。さあ、お面を被り、本堂に出て、村人とともに祝福を❗』


 ぼくは、なんだか、バカらしくなりながら、歩きだした。


 後ろで、ひなこさんが、さけんでいた。


 『あらま。本堂が、めちゃくちゃに、破壊されているわあ😃 攻撃型バーチャル装置もバラバラだわ、やったあ‼️ 開放! 快挙‼️』



     end



 みなさまにとりまして、どうか、良い年になりますように。



      🙇🍶



 


 

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『ふのうりょくしゃの、じゅうでんしんじ』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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