託された命が、世界を変える

それは、一夜で世界が変わった日だった。

家族と笑い、明日も同じように過ごせると信じていた少年タイムは、
突如現れた「獣」により、そのすべてを奪われる。
焼け落ちる村、倒れゆく人々。
逃げ延びた先で待っていたのは、父と母、そして自らに託された「未来」だった。

命を賭して守られた少年と、
かつて「英雄」と「聖女」と謳われた二人の背を見て育った少女・プラム。
過去と希望と痛みを背負って、少女は歩き出す。
これは、守られた命が、やがて世界を照らす力となるまでの始まり。

家族の愛が遺したもの、仲間の手が繋いだ想い。
その全てが「未来」という名の火種になる。
そして、後に世界の在り方すら揺るがす絆となる。