或ル旅人ノ記録 付随資料「ココマデ読ンデクダサッタ物好キノ方ヘ……」

 先ずは、ここまで読んでくださって頂いて本当にありがとうございます。1年以上も書いて、しかもそのほとんどが休んでいた(pixivで別のを連載していました)という酷い更新ペースで、申し訳のない話で御座います……。


 さて、本作は意図した所もそうでない所も含めて、とても意味不明な内容になっていると思います。私もそれで結構困りました。過去のメモを見てもあまり参考にならず、連載で一番困ったのは過去との擦り合わせだったのかな……とも。ただ、マトリョーシカの様に世界を繰り返しているという構図と、罪滅泉の仕組みを書きたかっただけの割には滅茶苦茶になってしまったかなって感じです。


 本編のキーになっている要素は章ごとにバラバラで書きながら整合性、整合性……とやっていったので、一番駄目な「一貫性の無い物語」をやっちゃっていたと思います。それもそのはず、最初はループ物にしようとしたり、二部構成しようとしていたんですから。


ループはさておき、二部構成案(難しくって没に……)


 旅人が銃を片手に極人機関中央局の階段を登って、その途中で志半ばで倒れるシーンで終わる。そして、最後の行に著者名「霧島真央」(本当はこの子が主役の罪滅泉のストーリーにするつもりでした。)と書かれる。此処で一部終わり。


 現代。霧島貴也は遠縁に預けていた妹が精神病院に送られていた事を知り、その身柄を引き受けにいく事に。数年ぶりに会った妹「霧島真央」は痩せ細り、部屋には「或ル旅人ノ記録」と書かれた無数の原稿が……。その原稿に書かれているマグロやツツミなどは全て病院の内の人物らしく、やがてこの原稿が予言書であるかの様に世界が狂いに満ちていき……。


 本編が結局なんだったのか、私が言うのもなんですが……よく分かりません。鬱屈した感情がただ表面に出ただけの様にも思いますし、誰かに頼らざるを得ない世界に嫌気が差した様にも、頼むからそういう世界が続いてくれって願っている様にも思えます。ただ、「各々が自分らしくある為に欠けた部分を補填しようとしたけど、無理だった」……それだけの話の様にも思えます。


極人に縋って……。

恋愛に縋って……。

愛情に縋って……。

他人に縋って……。

二輪に縋って……。

期待に縋って……。

自由に縋った……。

 

 そんな、自分というものが無い人達のお話です。それなら随分とシンプルにも思えてきますね。今後の私はpixivの方でペルソナの二次創作を書きますので、しばらくコチラでは作品を載せないでしょう。それが終わったら多分、「サンド・ノッカー」というタイトルでSF物を書きます。「亜球2050」という今作とは全く関係の無いディストピア物?の構想も練っていたんですが、流石に似たような話の連発は「ふむ……」という感じですので……。それではまた何処かで……。


『遠イ世界ハコレデ終ワリ……』


追記

「サンド・ノッカー」は私の脳内推敲ボックスに行きました。なので、次はまったく別のハイファンタジー小説「荊鞭の乙女」を書きます。お楽しみに。



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