俳句49:何となく朧のせいにすれば由

何となく朧のせいにすれば由


季語:朧



 失敗の理由や原因を分かってはいる。しかし、それに目を向けたくない。どこかで、低い確率や可能性に期待してしまう。


 そして結果は、予想通りの失敗。


 でも、それは必ずしもダメではないと思う。思い詰めて、追い込んでしまうくらいなら、何かのせいにすれば良い。

 そんな逃げ道になる言葉があれば、何とかなる気がする。これまでの経験としての話ではあるが……。



 何となくとぼやけているような雰囲気で、当人はハッキリと分かっている。先延ばしではあるかもしれないが、前向きでもある一句。

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