監督「庵野秀明」さんを語る

 以前、山口県で行われていた「庵野秀明展」へ行ってきました。


 私は「エヴァンゲリオン」で、庵野監督の名前を初めて知ったのですが、大昔に見ていた「ふしぎの海のナディア」など、庵野監督の存在を知らなかった当時も、彼の作品に触れて過ごしてきました。


 ある時、NHKの特番で、庵野監督の特集が放送されており、偶然見かけた私は、その内容にめちゃくちゃ感化され、感激し、この美術展へ出掛けた次第です。


 結論、めちゃくちゃ良かったです。

 山口県立美術館で行われていたのですが、庵野監督の過去、現在、未来、と順に展示物が飾られており、貴重なものをたくさん見る事ができました。


 ここで、庵野監督のプロフィールを簡単にご紹介させていただきます。

 1960年山口県宇部市生まれ。学生時代にとあるアニメ制作のイベントで注目を浴び、「マクロス」というアニメにアニメーターとして参加。そこから初監督作品「トップをねらえ」、90年「ふしぎの海のナディア」、95年には社会現象にもなった「エヴァンゲリオン」という形で、シンゴジラ、シンウルトラマン、シン仮面ライダーと、他にも数々の作品を監督されています。


 庵野監督の過去編での展示では、特撮もののウルトラマン、仮面ライダー、ゴジラなどのおもちゃや被り物がたくさん展示されていて、レトロな空間を楽しむことが出来、庵野監督自身に、強烈に影響を与えたものたちがわんさか迎えてくれました。

 ちなみに原点は、足踏みミシン。展示会場に入った瞬間にバーンと、大昔のミシンが展示されていました。ミシンのねじやメカニズム、規則的な針の動きなどに、とても魅了されたとのことでした。私も普段、ミシンをよく使うので、なんとも嬉しい展示物でした。


 現代編では、学生時代からの絵画や、8ミリビデオで撮られた、自ら主演されている特撮動画のムービーなどがありました。他にも、巨神兵のラフ画や絵コンテ、マクロス、セーラーウラヌスやネプチューンの変身シーン、ふしぎの海のナディア、エヴァといった、とてつもなく希少で貴重な作品の細かな設定集もありました。また、ミニチュア、写真、参考資料など、語りつくせない程、これまでの作品の原点がたんまりとありました。


 未来編では、彼が愛するミニチュア、特撮技術を後世に残していくために、数々の物が展示されていました。またその技術を後世に引き継いでもらうためにも、ジオラマなどの現存物を壊さずに残し、保存される取り組みにも深く携わられており、未来の特撮技術ために、懸命に先導されている様子と熱意を多く感じ取る事が出来ました。


 皆さまもお気付きかと思いますが、今後、ミニチュア、ジオラマなどの特撮での撮影は、どんどんと衰退していく一方です。その技術に携わり、働く方々にとっては、本当にそれは辛いことだと思いますし、可能な限り、後世にこの技術を残したいと言う想いは大きいだろうな、と思います。私はこの美術展で、技術の保管という、この取り組みが行われていることが知れて本当に良かったなと思いました。恐らくそのような主旨もあり、この美術展が行われていたのかな、と。


 多くの人々に庵野監督は天才だと言われていますが、最初のエヴァのエンディングの件で、とんでもなく挫折したこともあったらしく、自害まで考えたとか。


 そこから這い上がり、長い年数をかけ、数年前に公開された「シンエヴァ」を完結させたわけです。その制作現場では、それはそれは何度もシナリオを描きなおし、映像さえも作り直し、スタッフは幾度も合宿を繰り返しながら出来上がった作品だと知り、とても感激しました。本当にその『作り方』が凄かったのです。


 大小関係なく、何かを一生懸命に作り出す人は、本当に凄いなと思うし、大好きです。この小説創作の世界でも、そのような人達が多く集まっているので、とても楽しいな、と感じながら日々を過ごしています。これからも色んな方々のパワーを浴びていこうと思います!


 マイ推し活、庵野秀明監督が好き!な話でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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