ウタウタイのルード

一粒

ルードとみんな

(ルード)

 (ルード)

(ルード)

   (ルード)

さわさわと、葉の擦れる音が聞こえる。

(ルード)

大きな大木が、軋む音が聞こえる。

       (ルード)


[誰も居ない。人なんて、居ない。]

[ここには、ルード1人。]


「1人じゃないよ。」

「いっぱいいる。」

「いっぱいいるじゃないか。」


[どこに?どこに居るんだい?]


ルードの視界には、木々の林がある。


(ルード)

     (ルード)

             (ルード)

   (ルード)


「君には聞こえない?」

「彼らの声が。」

(ルード)


「君には見えない?」

「彼らの感情が。」


彼らが心を開いてくれると、

子どものようにはしゃいで相手をしてくれる。それが本当に、幸せでね。

心が和らぐんだ。

ずっと、知らなかったんだよ。

こんな風に、コミュニケーションが取れるなんて。


[幸せそうなルードと、ひとっこ一人居ない山の雑木林の様な所。]

[ちょっと、頭のイカれた、ルードの独り言にしか見えない風景]

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