第三章:装着式半人型外骨格【フレーム(機甲装備)】について
装着式半人型外骨格【フレーム】
【世界観の中のフレームについて】×
【フレーム】
本作の重要アイテム。
英語表記「Freme」正式名称は「Fragments rezonate enhance multiple endings(意訳すると「部分強化多機能進化型共鳴器(無理やりだが)」)」
ウズベク語のrezonateが入っているのは、旧ソ連(ロシア)との連携を図るためと、今後の国際平和を願って、2強国のアメリカとロシアが名付けた名前であるから。(諸説あり)
和名「機甲装備」
400年前に発生した「過人戦」末期に導入された「ストラクチャ」という機体達を模倣する形で開発された最初のフレームが元になっており、ソレが軍用及び民生用という2つの別々のものとして近未来的な発展を遂げていくにつれて、現在の様な仕組みや形になっていった。
一種のパワードスーツのようなもの。
身体の一部を覆うための、腕部・脚部・肩部・腰部・背部と言った装甲パーツがある。(胴部には装甲のかわりに「ライフセービングシステム」が展開される。)
(外見は既存作品で言うなら、インフィニット・ストラトスのような装着タイプの機体)
装着した際の全長は各フレームによって異なるが、平均して4〜5m程度、背部や脚部等に大型のスラスターやブースター、装甲等が付いていたりする場合はその値は上下する。(装着者の身長でもその値は変わる)
主に、一般市民が使える民生用フレームと、軍・自衛隊用のフレーム、そして特定の人物にのみ使用出来る「専用機」が存在する。
そもそもフレームの定義とは、「ガルムドライブを搭載し、かつ人が装着する物」である。なので、「ガルムドライブを搭載した護衛艦」や「旧式のバッテリーやエンジンを搭載したフレーム」はフレームではなく、それぞれ「ドライブ搭載型護衛艦」と「スード(疑似という意味)フレーム」となる。
稼働させるためにはガルムドライブを介して得る電力が必要。その中身、及びエネルギー供給の仕組みはブラックボックスになっている。
原則として、これ以外で得た電力では稼働は不可能である(稼働させるにはまずフレームの根本から見直す必要がある。)。
使用するには「○種機甲装備特殊技能検定」という特殊な資格が必要。(国家資格)
○に当てはまる言葉は下記の通り。(上に行けば行くほど使用出来るフレームの種類が多くなるが、より難問になる。尚、専用機持ちはこれとは別の「試一型機甲装備特殊技能検定」という国家資格の中でもひと味違う問題と適性検査、そして面談(面接とは一味違うもの)に挑むことになる。)
【甲】軍用フレームの使用許可
【乙】民生用フレームの使用許可
フレームにはパソコンのCPUで言うところの所謂「世代」がある。
例えば、桜那達が使用している専用機は次世代の開発途中の実験機でもある「第4世代」であり、綺更達が使用しているフレームは現行最新鋭の「第3世代」である。
世代に関しては以下の通り
・第0世代⇒スードストラクチャ等(フレームの起源。)
・第0.5世代⇒スードフレーム(貧困国や発展途上国で使用される安価なフレーム)
・第1世代⇒プロトフレーム(フレームとしては最初期のもの。)
・第2世代⇒シェルフレーム(第2世代型フレーム。世界初の「プロテクター」を搭載したフレーム)
・第3世代⇒ニュートラルフレーム(綺更達が使用しているフレームや自衛隊で採用されているフレーム。)
第4世代⇒ラミファイズフレーム(桜那達が使用しているフレーム(専用機という名の実験機))
となる。
上記のフレームの世代別の詳細については、「https://kakuyomu.jp/works/16817330668746408589/episodes/16818093078101731721」(Category4)を参照。
各世代の基本ルールとして「世代を重ねる事にフレームの性能が上がっていく」というものがあり、その他にも
・一部のフレームはシリーズを重ねる度に小型化している。
・第二世代と第三世代は設計思想が根本的に異なるものが多い。
などの特徴がある。
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【同調率】について
軍用機や専用機には[同調率]というモノがあり、パーセンテージが高ければ高いほどフレームの性能を最大限に引き出すことができ、また低くければ低いほどフレームの性能を最大限に引き出すことができなくなり、最悪の場合 同調率を一定値まで持っていくまでフレームを展開することが不可能になる。
装備等はすべてのフレームの各所にあるハードポイントにマウントされているか、データとして保存されている。
稼動電力の他に、近接・射撃攻撃を弾く「プロテクター」という防御機構に使用する電力、特定の装備に対応した電力の三種類と、シールドエネルギーが切れた際などの緊急時に装着者の身を守る「ライフセービングシステム」用の電力がある。
(「プロテクター」で消費するエネルギーと、稼動エネルギーで消費するエネルギー・緊急時に作動するシステムに使用するエネルギーは別。)
「プロテクター」に使用するエネルギー残量の目安
100%~70%台 安全
69%~50%台 普通
49%~30%台 注意 : 守備弱体化(後方のシールドが脆くなる)
29%~10%台 危険: 守備規模縮小&守備弱体化(後方のシールドが無くなり、側面と前方の守備可能範囲が狭くなる)
9%~1% 欠損(前述のものに加え、シールド部分に穴あきが起きる)
0% 消失(シールドエネルギー切れ)
稼働エネルギー残量の簡単な目安
100%~70%台 安全
69%~50%台 普通
49%~30%台 注意
29%~6%台 危険
5~1% 維持不可能(強制的に機能停止、専用機ならフレームはライザー内にデータとして格納される。)
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民生用の機能
・網膜投影システム(OS)
・筋力補助機能
・GIs(後述に)
・簡単な通信機能
・空間ウィンドウ展開
・[プロテクター]の使用
・飛行機能(一部のフレームのみ)
軍用・自衛隊用・専用機の共通機能
・網膜投影システム(OS)
・筋力補助機能
・オートバランサー機能
・GIs(一種の慣性制御装置みたいなもの。後述に。)
・飛行機能(一部のフレームのみ)
・一部の物の使用許可
・[プロテクター]の使用
・通信機能(任意で通信チャネルを変更可能。プライベートチャネルも完備)
・特殊能力(少数のみ、また軍用・自衛隊用のフレームには基本的に4種類までしかない。特殊能力については「オリジナル小説プロット(武装や保有スキル)」を参照)
・空間ウィンドウ展開
・拡張パック
⬆
上記のものに加えて、専用機のみの機能
・ライザー (後述)
・使用者の個性に合わせた最適化を行うシステム
・フレームコンセプト事の専用武装の搭載(一部のフレームのみ)
・特殊兵装(一部のフレームのみ)
・半慣性固定結界(ハーフイナーシャルロック・バリア)機能(用語編にて)とそれに準じたシステム。
・大体の武装やフレーム自身をデータとして保存したり、データから物体に変換させることも出来る。
ただし、武装やフレーム自身をデータ化して保存する為には、前述の「 ライザー」という特殊な装置が必要。
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【以下用語とか】
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【ブレン推進剤】
フレームに搭載されている・されるブースターやスラスターに使用されるガス状の推進剤。
名前の由来は、開発した「ブレン・ピバーチェ」という人物の名前から。
フレーム用に開発された推進剤で、創歴内でのロケットエンジン用推進剤よりも推力は劣るが、消費効率が非常に良い推進剤でもある。
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【ガルム・プラズマスラスト】
飛行可能なフレームには標準搭載されている、端的に言えば「推進剤のガスを放電でプラズマにして、その後レールガンなどに用いられる”電磁力”という力で加速させて推進力を得る」というもの。
「過人戦」やそれ以前の「旧時代」でも運用はされていたが、試作段階にとどまっていた、もしくは運用されて間もないものだったがために大型だったが、「創歴」では格段に小型化され、推進力もそれ相応の出力を出せるものとなっている。
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【網膜投影システム】
言葉の通り、「網膜上に、同調率や各種ステータスなどの情報を投影することができる」システムのこと。全フレームに採用されている。
ここではOSと同じものとして表現する。
これにより物理的なもの(モニターなど)を介さずとも柔軟に対処することができる。
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【専用機持ち】
ライザーを含む特殊兵器の搭載と装着者のニーズにAIが応え、自動で機体を最適化する、文字通り「最適化」を目標とした実験機体たちを持つ者を指す言葉。
各国が開発しているが、いまだ実験機の域を出ない。(これはせっかくロールアウトしたとしてもまだ実験段階の域を出ないときに自国民を落胆させないためでもある。)
「燃費が悪い」「コスト度外視」「データが複雑なためエーテルが安定している場所でないと展開がさらに難しい」などが今後の課題になっている。
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【プロテクター】について
全フレーム標準装備の防御機構。展開時にフレームのメインカラーと同じ色をした半透明のハニカム模様の膜が現れるのが特徴。
フレームの種類によって作動方法は異なるが、基本的に民生用フレームはセンサーで自動的に、軍用、自衛隊用フレーム・専用機は自分の意思で発動させる事が出来る。
プロテクターの原理は、「情報とエネルギー」を司るエーテルに特定の信号を与え、収束させることで発生する素粒子の壁を用いて防御するという仕組み。ハニカム模様が見れるのは、収束させた形がたまたまハニカム模様だったから。
これとは別に[ライフセービングシステム]というものがあり、このシステムはフレーム装着者の身を守るという面では同じだが、こちらは体の中でも特に急所といわれる部分に厚く形成される、いわば最後の砦である。
バリアーを貫通されると実体、つまり装甲がダメージを受ける。そちらは数値化されているシールドエネルギーと違い数値化がされていないため、破損箇所などは逐一確認することが重要になる。
また装甲が破損することは後の戦闘行為に影響を与えるので、当然ながら早めの対処が必要になってくる。
装甲と合わせて二重の防御機構を内蔵しているフレームだが、「一点集中の衝撃」に弱く、パイルバンカーなどの一点集中武器による攻撃には弱いという欠点がある。
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【半慣性固定結界(英名:ハーフイナーシャルロック・バリア)】
第四世代フレーム(ラミファイズフレーム)に搭載されている機能の一つで、端的に言えば、背中に搭載されているパーツを繋ぎとめ、またパーツから生じる作用を装着者および装甲に共有させる力場の総称。
英名は長いので、単に「HILB(ヒルブ)」と呼ばれる。
御園 柾木(みその まさき)という教授を含む、フレーム開発研究をするメンバーらが基礎理論を考案・実証した。
フレームを動かすときや、専用機なら武装を生成するための粒子「エーテル」の要素「情報・エネルギー」の「情報」の部分が作用するもので
原理は、粒子となった(背中の装甲などをつなぎとめる)アームパーツを、防御機構としての「プロテクター」とは別の「プロテクター」によってその粒子”ごと”固定し、アームパーツをほぼ可視化できなくさせた、というもの。
これのメリットとして、「物理的に届かなかった場所(装着者の眼前や真下)に手が届くようになった」ことや「アームとして必要な距離を予め算出し、そのアームパーツを開発すれば前述の効果が期待できる」事が挙げられる。
汎用性に富むことで、多くの期待が寄せられる結界だが、「エーテル量が不安定な地域だと十分に機能しない」ことや「試験段階のため、細かな不安点が多い」事が挙げられるという点もある。
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【GIs(ガルム・イナーシャルシステム)】について
フレームに標準搭載されている慣性制御システム。
「資源と動力など」後半(下記にリンク記載)
https://kakuyomu.jp/works/16817330668746408589/episodes/16817330668748337199
に記されている「ガルム粒子」を用いた反重力作用などの各種作用及び作用する強弱や範囲を調整するためのシステム。
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【スロット】について
フレームに共通する物として[スロット]という所謂スマートフォンのストレージ容量のようなモノが存在する。
基本的に全てのフレームに最低2つの空きスロットがあり、状況や用途に応じて対応した武装や道具を登録し、使用することが可能。また、スロットは拡張する事も可能。
(民生用は購入前にオプションで付けないといけないという制限がある。また専用機は拡張することは不可能。)
そして、軍用・自衛隊用、専用機に関してはコレに加えて【バレットスロット】というものが存在する。
コレは前述のスロットとは違い、光学ライフルや物理ライフル等の弾薬や圧縮電荷カートリッジ(バッテリー)を保存する専用スロットであり、該当する射撃武装を使用出来る軍用・自衛隊用・専用機には最低5スロット用意されている。
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【ライザー】について
エーテルを使用してフレームを呼び出し、自身に展開する為に使用される装置のこと。
試験的な装置なのだが、専用機を保有する上でのメリット要素でもある。
専用フレームは、手動でフレームを装着する民生用や自衛隊・軍用フレームとは別で、ライザー内に組み込まれたフレームのデータをエーテルが読み取り、それを具現化させることで脚から順に組みあがり、展開が完了する仕組みになっている。
(原理としては、パァっと光って変身!で覚えておくと良い?)
ただしあらかじめ、展開するための音声コマンドや
仕草を自力で設定しないと起動することが出来ないというデメリットがある。
「ライザー」というのは中に入っている真珠のような球体状のもののことである。
内部構造、特にライザー本体はブラックボックスになっており、「球体の一部にあるコネクタに、一定のエーテルが残留している中で電気信号を与えると操作ができる」ことが判明しており、これにより解析及び初期化をした後に組み込まれるのが、桜那たちの専用機である。
防水性はもちろん防塵性も完備しており、「常に肌身離さず携行・装着する」ことが可能になっている。
作品中だと
・桜那はシンプルなデザインのレザーチョーカー、仕草で展開
・舞弥はイヤーカフ、音声で展開
・沙姫はガーターリング、仕草で展開
・未悠はシルバーネックレス、音声で展開
・杠波はゴシック系のチョーカー、仕草で展開
利点として「好きな時にフレームを纏える」というものがあるが、そもそも校内・外出時での緊急時を除いての無闇な展開は禁止。
また、紛失等をした場合に替えがきくものでは無いので、管理の徹底が必要。
ライザーの耐久性はそれぞれ異なるが、どれも非常に頑丈で、破壊は容易ではない。
【ライザーの正体と適正】
端的に言うと「過人戦末期に使用されていた、現フレームの前身である「ストラクチャ」を顕現するための装置本体」である。
「ライザー」は、極めて高度な技術を有していた時代「黄金時代」に開発されたものであり、当時も半ば実験的なモノであったため、当時の日本では少数しか開発・されなかった。
ある特定の人物にしか反応を示さないという特性のため、発掘から解析が完了するまでで数十年単位もかかるという一種の法則がある。
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【拡張パック】について
各フレーム、特に専用機には、既存の装備に加えて企業側が試験的・実戦的に提供してくれるパーツや機体がある。
専用機持ちはそれを特殊な機械を介してライザー内にインストールすることで、使用することができる。
現状、インストール時に莫大なデータを使用するため、使わなくなった場合はアンインストールして元の素体に戻すことしかできない。
主にその機体の汎用性を高めるものや極端にステータス分けをされたもの、(機動性特化や火力特化とか)局地戦仕様など多岐にわたる。
【例】
・夜桜 [高機動試験型]・[高濃度エーテル戦仕様]
・立藤 [天利音装備(重火力仕様)]・[フヨウ装備(高濃度エーテル戦仕様)]
・アイン [空中戦仕様]・[高濃度エーテル戦仕様]
・ツヴァイ [高機動仕様][高濃度エーテル戦仕様]
・黒鉄 [高濃度エーテル戦仕様]
・しでん [電子戦仕様]・[狭場戦仕様]・[災害派遣仕様]
・おうか [高機動仕様]・[災害派遣仕様]
・れっぷう [災害派遣仕様]・[コルセア複合機]
など
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【ケーブルリンク】
砂塵のまう地帯や、エーテル濃度が極端に高い場所や砂塵のまう場所で推奨される、各フレームに搭載された音声・画面出力・データ転送用ケーブルを接続して行う回線方法。
これにより、ノイジングによる影響を受けづらくなり快適に(とまではいかないが)回線をつなぐことが可能になる
各フレームに音声・画面出力・データ転送用ケーブルが平均して三本ずつ搭載されている。
メリットとして
・砂塵のまう地帯や、エーテル濃度が極端に高い場所での通信が安定する。
・無線回線とは違い、ブロックノイズが出にくくなる(接触不良を除く)
・データ転送の際の転送成功率が上がる
等があるが、
・有線なので、接続距離に制限がある
・断線の恐れがある
・平均して三本しかないので、当然ながら開けるチャンネルには制限がある。
という恐れがある。
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【統合統一計画】
簡単に言うと「フレームに用いられているパーツの規格(基礎)を同じにしちゃおう!」というもの。
これにより他社製品のパーツ同士を組み合わせることが可能になった為、より幅広いニーズに合わせたカスタマイズが可能になった。
しかしながら、実験機でありワンオフモデルである「専用機」や独自の構造で作られている「スードフレーム」には対応していない。
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