好き
- ★★★ Excellent!!!
小さなスナックでホステスとして働いているあずさんが主人公。居心地のいいお店で日常を過ごしていたけど、日常に変化が。
「日本のスラム」という言葉が色々とイメージしやすくさせてくれたな、と思いました。
下町感というか、こじんまりしたスナックとか、生活感とか、人情とか。
けんちゃんみたいな人はいっぱいいるし、リアルだよな……と。
田子森さんが大人で格好いいなと思いました。なんか西部劇の「せめてお名前を」で名乗らず去っていくヒーローみたいな(偽名っぽいの名乗ってますが)。
あずさんも大人ですよね、色々経験してるんだ。そこが好きで、「ついていく」とならないところが本当に現実味があって良い。
そして日常に戻る……というのがすごく綺麗で、人生を感じました。
商業主義や人気とは別のベクトルで、こういう「昔の時代の空気が感じられるお話」は価値があるもので、大切にしたい文化だな、と思います。
とても好きです。