戦争を見たことがないのに、頭に過ぎる情景は何とも切なく悲しくて。命が無惨にも散る戦争を絶対起こすべきではないと再確認。この作品を見て、平和の大切さを噛み締めよう。
もう同じ過ちを繰り返してはならない、今一度思い返す機会を与えてくれる大切な物語。戦争の惨禍。友の戦死。生と死の狭間で、自身の無力を噛みしめて、胸を支配するやらせなさに心が握り潰されそうになる。居た堪れない思いが、遣り場のない感情が、あの日の空を眺める描写が儚く、切なく、悲哀の眼差しとして色濃く染める。希望の空へと戦友たちが羽ばたいていく平和を願ってやまない心情は、涙腺へと語りかけるように至高の至りへと紡がれる良作。上を向いて、まだ見ぬ明日を見据えて、歩いていこう。涙が零れないように。