第?話 メイドの日ss

 何となく思いついたので書いてみました。

 1日遅れですが多分セーフです。

 需要ありそうなら今後も書いてみます。


 琴葉視点→遥視点になります。


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 5月10日。

 Mayの10でメイドの日。

 らしいです。


 私は今、三咲先輩にお願いをして遥先輩を連れ出してもらい一人先に帰宅しています。


 本当なら遥先輩と一緒に入りたいのですが我慢をして一足先に汗を流します。


 そして…メイド服に着替えます。

 佐伯さんに相談してみたところお貸しいただけましたら。何故持っていたんでしょう…。お店の制服にとか考えていたんでしょうか?


 今回お借りしたのは所謂クラシカルタイプと呼ぼれる物。その他にもミニスカタイプの物なども持っているとの事でしたが今回は王道の物をお借りしました。


 髪を後ろで結ってホワイトブリムを着けます。

 全身鏡の前に立ち…


「よし、問題無さそうですね。今のうちに部屋を少し片付けておきましょう」


 そうして掃除をしていると、狭山先輩から『今、家の前で別れた』とL〇NEが。


 すぐに、『ありがとうございます』と返信をして玄関に向かいます。


 玄関に立ち少しすれば、ガチャッと鍵を開ける音。すぐに扉が開き遥先輩が見える。

 驚きの表情をした遥先輩に私は


「おかえりなさいませ、遥お嬢様」


 と言いました。


 ☆☆☆☆☆


 今日はみーちゃんに誘われて学校近くに新しく出来たタピオカドリンクのお店に寄っていた。

 琴葉ちゃんも誘ったのだがやりたい事があると言って先に帰ってしまった。


「今度は絶対琴葉ちゃんも連れて行く!」

「そうだね。また誘ってあげな」

「それにしてもやりたい事ってなんだろうね?」

「んーなんだろね?」


 みーちゃんは琴葉ちゃんから何か聞いているのか知ってる風でニヤニヤとしていた。


「ぶー」

「何むくれてんの」

「だってぇ〜みーちゃんは琴葉ちゃんが何しようとしてるか知ってるんでしょ?」

「いや?具体的な事は何も。ただ、今日

 放課後に少しだけはると出掛けてって」

「ふぅ〜ん…」


 琴葉ちゃんとみーちゃんが仲がいいのは嬉しいけどなんだかモヤモヤしてしまう。

 雑談をしながら歩いていればすぐにマンションの前に着いてしまった。


「じゃあね。また明日」

「うん、また明日」


 そう言ってみーちゃんと別れた私は駆け足でマンションのエントランスに。

 エレベーターに乗り3階へ。

 エレベーターを降りたら駆け足で部屋の前に行き急いで鍵を開ける。

 扉を開けると何故かメイド服の琴葉ちゃんがいた。


「おかえりなさいませ、遥お嬢様」

「えっ!?」

「お荷物お持ちしますね」

「えっ?」

「まずは汗を流しましょう。どうぞこちらへ」

「えっ?」


 えっ?どういう事?


「さぁ、遥お嬢様。服を脱がしますね…遥お嬢様、手を上げて頂いてもよろしいでしょうか?」

「は、はい」

「ありがとうございます」


 状況が理解出来ないまま脱衣場に連れて行かれ服を脱がされる。


「こ、琴葉ちゃん?」

「遥お嬢様、足を上げて頂いてもよろしいでしょうか?」

「う、うん…じゃなくて」

「遥お嬢様、もう一度足を上げて頂いてもよろしいでしょうか?」

「は、はい…」


 ほんとにどういう事なんだろ…。って、あれ!?いつの間に全部脱がされてる!?琴葉ちゃんも薄着になってるし!?


「さぁ、遥お嬢様。浴室の方へどうぞ」

「は、はい…」

「お身体洗わせていただきます…シャワーの温度は大丈夫でしょうか?」

「だ、大丈夫…です」

「ふふふっではこのまま洗っていきますね。」


 そのまま身体、頭と洗われる私。

 琴葉ちゃんの力加減が絶妙でとても気持ちいい。


「それでは遥お嬢様、ゆっくりとお浸かりください。何かこざいましたらお呼びください」

「は、はい…」


 そう言って琴葉ちゃんは浴室から出てしまった。琴葉ちゃんの言ってたやりたい事ってこれなのかな…?


 その後もあれこれ考えていると思ったより時間が経っていたようだ。


「遥お嬢様、大丈夫でしょうか?」

「えっ?大丈夫って?」

「そろそろ一時間程経ちますが…」

「えっ!で、出るよ!」

「承知致しました。では、お身体拭かせて頂きますね。……そうしましたら遥お嬢様、片足ずつ足を上げていただけますでしょうか?」

「は、はい」


 そのままさっきとは逆にどんどん服を着せられていく。着替えが終わるとリビングへ連れて行かれる。


「遥お嬢様、どうぞこちらにお座りください」


 そう言って琴葉ちゃんは、最近あまり使っていないテーブル側の椅子を引いた。

 言われるがままに座る私。


「今ご飯を用意しますので少々お待ちください」

「はい…」


 キッチンへ移動した琴葉ちゃんをぼーっと眺める。少し待って出てきたのはオムライス。


「本日の夕ご飯はオムライスになります。仕上げは目の前で行わせていただきますね」


そう言ってナイフを取り出した琴葉ちゃんはオムライスを割っていく。

完成したのはトロトロのオムライス。


「どうぞ、お召し上がりください」

「い、いただきます…」

「……」

「んっ!!すっごい美味しい!」

「ふふふっ喜んでいただけてよかったです」

「うん!……琴葉ちゃんは食べないの?」

「では、失礼して私もいただきますね。んっ…美味しいですね」


ご飯を食べ終わった後はいつものソファへ移動した。


「遥お嬢様、紅茶をお入れしました。どうぞ」

「うん、ありがと…ふぅ…美味しいね」

「ありがとうございます」

「ところで、琴葉ちゃん?そろそろ教えてくれてもいいんじゃない?」

「何をでしょうか?」

「なんでメイド服着てるの?」

「今日がメイドの日だからですよ」

「そういう事!?」


そうして夜は更けていき、お嬢様とメイドの禁断の愛が育まれたとかなんとか…。

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