第3話
「……そう…だったんだね…。話してくれてありがと。ごめんね…もっと早くに声を掛けてあげられなくて…」
「い、いえ!先輩は何も悪くないです!」
「ううん…気付いてたの…。
偶に見ちゃってたし…でも、何て声をかけたらいいか分からなくて…」
「……ッ!!」
遥は琴葉を自分の胸へと抱き寄せた。
「今まで辛かったよね…。でも、これからは私に何でも言って!力になるから!」
「……ッ!!」
「辛かったら泣いていいんだよ!私なんかの胸で良ければ何時でも貸してあげるから!」
「ほ、本当に良いんですか?」
「うん!」
「うぅ……うぅ……」
そして、遥の胸へ顔を
☆☆☆☆☆
「すみません…先輩…。お洋服が…」
「んーん。大丈夫だよ!
それより落ち着いた?」
「はい…。もう大丈夫です」
「そっか!また何かあったら直ぐに言ってね!」
「ありがとうございます」
そう言った琴葉の表情はとても明るくなっていた。
「あ…」
「どうしました?先輩」
「いや、ご飯冷めちゃったなって」
「あっ…」
「どうする?温めなおす?」
「いえ、このまま頂きます!」
「そう?じゃあ食べよっか?」
「はい!」
ご飯を食べ終わり、色々お世話になったのでと片付けを申し出る琴葉に、お客さんだからと断る遥。しかし、どちらも譲れず2人ですることにした。
「先輩。今日は本当にありがとうございました!ご飯とっても美味しかったです!」
「そう言って貰えると私もとっても嬉しいよ!
それで…良かったらなんだけど、これからも2人で一緒にご飯食べない?」
「えっ!?い、いいんですか?」
「うん!私も誰かと一緒に食べると楽しいし!」
「で、では…是非!」
片付けが終わり2人は色々なルールを決めた。
食費は折半し買い物は2人で協力する、料理は互いにできる為交互に、予定がある日はあらかじめ連絡する等。
「先輩のL〇NE教えてください!」
「はい!これね!」
「ありがとうございます!」
そして連絡先を交換し、その後は学校でのことなど色々な話をした。
「時間だいぶ遅くなっちゃったけど…大丈夫?」
「は、はい…大丈夫です」
時計をチラッと見ると22時を過ぎていた。
「帰っても、誰も居ませんから…」
「……。もしよかったら…泊まってく?」
「えぇっ!?」
「じょ、冗談だよ…あはは…」
「冗談…なんですか?」
とても寂しそうな表情でそう言われ、遥は慌てて
「と、泊まってっていいよ!」
と、返したのだった。
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ここまでお読み頂きありがとうございます。
今までは読む専で、頭の中で物語を組み立ててみたり等していたのですが、この度初めてアウトプットしてみようと思い筆を取りました。
何分始めてなので拙いところはあるかと思いますが楽しんで頂ければと思います。
プロットも何も無く思いついた事を書いていくので更新は遅いかと思いますが、それでも大丈夫!という方がいらっしゃいましたらフォローをして頂き更新をお待ちいただければと思います!
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