第7話 出版登録と現物が来るまでに
自己出版で本を出すには、まず何はともあれ出版登録というものをしなければなりません。これは、パブファンセルフさんの個人サイトにログインし、書籍登録の頁から登録します。
なお、予め書籍名を登録しておいて、後に書籍のデータがそろってから残りの作業を進めても構いません。そうすることで、かえって意欲もわこうというものであろうとの仰せですが、特にその点において異論はありません。
さて、いよいよデータがそろいました。早速、出版登録をせねばということに相成りました。何も難しいことはありません。
サイトの指示に従って、淡々と、粛々と、実施していくのみ。
まずは大きさとカラー頁の有無。それに本文の紙の色、これは白かクリーム色かを選べます。カラー写真の場合は白しか選べないようですが、それは両方の色で印刷した現物を見てみれば、なるほどと思えました。
次に、表紙の光沢。これも、ありか、なしか、その2通りを選べます。
最初はありでやっていましたが、なしで出版している書籍もあります。
どっちがどうということはありませんが、写真があるならあった方がよいかな。
なければどちらでもいいとは思うが、光沢は全体としてない方が若干品がある仕上がりになるかなというのが、現段階での私の感想です。
そしていよいよ、データの登録。
こここそが、この業務における一番の「肝」となる部分です。
まずは、本文から。
透明効果を排除した本文全体をまとめたPDFデータを登録します。
問題がなければ、次は表紙の登録に。
こちらも、表表紙、裏表紙、そして背表紙の順に、登録していきます。
80ページ以下の本では背表紙に文字を入れらませんが、一応それでもデータの登録は求められています。これ、私はワードで作成して使いまわしております。
表紙の大きさについてはどれだけの大きさになるかを示してくれるサイトがあるので、そちらで確認します。もっとも私の場合頁数が大幅に変わることはありませんので、背表紙は色違いを使いまわすような形で運用しております。
その確認を怠ってしまうと、エラーになりかねませんから注意。
もっとも、エラーが出る出ないにかかわらず、チェックは数分内に終って即メールが来ますから、その結果を確認して次に進むことになります。
ちょっとフライング気味なことを言えば、メールが来る少し前にその登録サイトを再更新すると、すでに出来上がっていることも、ままあります。
ともあれチェックが済んだら、枠のつけられたデータができますので、これはダウンロードして保存しておきます。
ここまでクリアできたら、もう一つの関門。価格設定。
こちらは、既に登録されたデータをもとに、最低設定価格が提示されます。
ここで700円(以下全て税抜)という表示が出たら、699円以下の設定はできません。701円ならもちろん問題ありません。そこが一番の基本。
なぜこんなことになっているかというと、ここで設定された価格の中から、パブファンセルフさんの手数料と印刷費の実費が相殺されるからです。損をするような価格設定では、会社の利益どころか元さえ取れない話になってしまいます。慈善事業ではないのだから、それは当然かどうか論ずるレベルの話ではないでしょう。
そこで、1300円と打込んでみたとする。
それに対して、著者の利益がいくらで全体の何パーセントと表示されます。
それでよければ登録し、だめだと思えば修正して、また確認。
よいと思った時点で、登録します。
価格設定が終ったら、次はセールス文の入力と、あとはキーワードの登録。
ここは、既にワードなどで作成していればそれをコピーして貼付ければよし。
その場でセールス用に向けたものに編集も可能です。
それから、出版日をいつにするか。
その日から最短で1週間、それ以降についてはいつでも設定可能です。
アマゾンや楽天ブックスの販売ページを作成していく必要がありますから、そのくらいの期間は必要となるわけです。
いずれ稿を改めて述べますが、私がネクパブ時代に著者登録をした2023年9月時点ではアマゾンのみの販売でしたが、11月末すなわちこの2023年12月より、楽天ブックスでもPOD出版書籍の取扱がされることとなりました。
これを書いている12月22日時点において、既に3冊が楽天ブックスにおいても登録されています(電子書籍及び2020年刊行の小説は除く)。
そして、最後の関門となるパートの登録が終ったら、いよいよ、出版に。
出版登録して本当に良いか否か、ちょっとシツコメに聞かれます。
一度登録してしまうと、修正が効かないものもありますし、そう度々修正は効きませんから(できないわけではない)、慎重にやってください、ってこと。
パブファンセルフさんのこの出版登録、このような感じで、全体としてかなり慎重に行われるようシステム化されています。
とにかく、出版登録するとの意思表示ができたら、あとは、出版を待つのみ。
数日すると、アマゾンの販売サイトに登録されます。
そこで、最低1冊は購入手続を済ませておきます。最初は自宅を送付先に指定していましたが、諸般の事情により、現在は近隣のコンビニで受取れるようにしております。そこはまあ、どうでもいいことですけど。
最低1冊は購入すると申しましたが、私経由で他者にわたる可能性がある本については、最初のうちに2冊か3冊くらい注文しておくこともあります。
この段階では、定価で買って定価で売るだけの話ですので、そこではまったく利益は発生しません。要は、横流ししただけの状態で、経費がとりあえず回収された程度のお話。もっともこれは、後に著者利益の分がまとまって振込まれてくることになりますから、結果的にはその分が書籍販売の利益ということになります。
こういう手間も惜しんでは駄目だってことです。
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