【午後七時〇〇分】星野 秀治

 最初は証拠隠滅のつもりで数人殺すつもりが、気が付いたら結構殺ってしまっていた。


 赤い市章が二つと、それ以外も七十人は殺ったんじゃないかな……?


 我ながらよくもまぁ殺したものだ。


 ――願いか。


 ――まぁ、あのクソ課長を殺れた時点で十分だからなぁ。


 そう思いつつ、自動販売機で珈琲コーヒーを飲みながら赤い市章を眺めていると、背後から刺さる痛みがあった。刃物が抜かれと思った次の瞬間には喉を刃物で掻っ切られてそのまま力尽きてしまった。


 僕を見下ろす影の姿は誰だかわからなかった。



 ―― 星野 秀治 死亡 ――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る