第5話 違和感の正体

 ソウとカエデは今日も遊んでいる。


 ソウはカエデを推すことをやめるかどうか考える。でも、理由として、ソウとカエデの主張は違っている。


 遊んでいる途中に居なくなったり、居たりなのである。


 ソウは何気なく街のちょっと遠くを見る。


 居る。


 カエデはとなりに居るのに、ちょっと遠くにカエデがもう一人居る。


 ソウは我が目を疑う。


 となりにカエデは居る。


 しかし、遠くにもカエデがもう一人居る。


 ソウは血の気が引いた。


 遠くのカエデは人混みに紛れて消え去ったのだ。

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