戦国の梟雄、異世界で“茶の湯”す。
- ★★★ Excellent!!!
史実を熟知した作者だからこそ描ける“茶と美学と狂気”の融合が見事。
史実に名を残す戦国武将・松永久秀――
その名を知る人ほど驚く、破天荒で痛快な“異世界転生”がここに。
最初は重厚な歴史劇のように始まりながら、 気づけば笑いが止まらないほどのテンポとセンスで読者を翻弄する。
久秀という人物の「美学」「狂気」「風流」を知り尽くした筆致が光り、 一つ一つのセリフに歴史知識と皮肉が込められている。
異世界転生の定番をなぞるどころか、真っ向からひっくり返す展開は痛快そのもの。
戦国×異世界×ギャグ――この絶妙な三重奏が、読後に不思議な“渋み”を残す。
茶の湯の達人にして策謀の鬼――
彼が“異世界”で点てる一服、あなたも味わってみない?