第8話 おまけ

アンドレアス

「やあやあ、ここまで読んでくれてありがとう! アンドレアス・フェレエットだよ! 今日からは仲間が増えたんだけど……大丈夫? カトリーナ」


カトリーナ

「……ええ、なんとか」


アンドレアス

「まあ、しょうがないよね。主があんなことになるなんてショックを受けて取り乱しても仕方ないよ」


カトリーナ

「違うわよ。……生首が平然と喋って跳ねてる姿を見て取り乱さない人間がいるはずないでしょうが! なんなのよあんた!」


アンドレアス

「あ、そこ? まあ、俺も色々あってこうなってるだけだよ。気にしないで。気になるなら4話見てきて」


カトリーナ

「わ、わかったわよ。一応今は気にしないでおいてあげるわ」


アンドレアス

「ありがとう! さて、それじゃあ自己紹介をしてもらおうかな? よろしく!」


カトリーナ

「はいはい。カトリーナ・ホッファーモデストよ。16歳で身長は148㎝。誕生日は10月27日。出身はレゲ・フラーテウス王国の首都リトゥアよ」


アンドレアス

「あ、リトゥア出身なんだ」


カトリーナ

「ロプたちは行かなかったみたいだけど、一応図書院があるのよ」


アンドレアス

「そうだったんだ。都会っ子なんだね。……えっと、カトリーナの他の設定は、短気、我が儘、プライドが高い、目立ちたがり屋なんだけど、活かせてないよね」


カトリーナ

「そうね。ハイミリヒが金持ちだったらわかりやすい性格だったのだろうけど、まさかあんな貧乏王家だと思わないわよ」


アンドレアス

「でも、そんなハイミリヒを助けるために色々尽くしてたのいいよね」


カトリーナ

「う、うるさいわね。カトリーナは豪勢な暮らしがしたかったからハイミリヒに力を貸してただけよ」


アンドレアス

「はいはい。えっと魔法は明かり魔法、風魔法、口封じ魔法、身代わり魔法、見抜き魔法、拡声魔法、注目魔法、法律魔法。……図書院では自分を目立たせるために嫌な性格してて、魔法を使って他者を貶めてきたって設定があるけど」


カトリーナ

「そうね……。

 口封じ魔法でカトリーナに都合の悪い事を言おうとしてる奴を黙らせて、

 身代わり魔法でカトリーナに向かれた怒りを別の奴に移して、

 見抜き魔法でカトリーナに嘘をついてるやつを出して、

 拡声魔法と注目魔法でカトリーナが目立つようにしていたわ」


アンドレアス

「うわぁ」


カトリーナ

「何よその目。カトリーナは所謂姫のように扱われたかったのよ! ハイミリヒの所で本当の姫になれると思ったのに! カッコイイ王子さまに会えると思ったのに!」


アンドレアス

「ああ……。ちなみにロプたちに法律魔法が効かなかったのはなんで?」


カトリーナ

「それは、対象が魔法の使用者を自分より立場が上だと思っていないと魔法が効かないの。ハイミリヒが使っていたら効いてたかもしれないけれど、ただの書人だって知ってるロプたちには魔法はかからなかったの」


アンドレアス

「そういうことだったのか。じゃあ次はハイミリヒの説明するね。

 ハイミリヒ・ショール・リトゥア・レゲ。25歳の男。ジャンより年上だから、幼い頃のジャンはお兄さんみたいな人だったみたい。

 身長は174㎝。誕生日は9月16日。

 性格は臆病者で疑い深く、主体性が無く、思慮深い人。でも理解力が高いみたいで、悪いものも直感で感じ取れるみたい。だからこそ外に出るのは嫌がったのかもね」


カトリーナ

「そうね。……まあ、あんな住民だったからそれも正解よ」


アンドレアス

「それで、ハイミリヒはストレスを感じると暴食してしまう。かなり肉がついた姿なんだけど、実はこの作品内で一番の美形持ちなんだよね」


カトリーナ

「え? あの豚が?」


アンドレアス

「うん。痩せた姿は本当に美形。ハイミリヒは図書院でカトリーナに出会って一目惚れしたって話あったけど、その時は痩せた姿だったんだよ」


カトリーナ

「…………」


アンドレアス

「カトリーナ?」


カトリーナ

「た、確かに昔、図書院にやってきた美形がいたわ。偉い立場の人なのか司書様も丁寧に接していて、かなりのイケメンだったから皆遠巻きに見る事しか出来なかった……え、あのイケメンがあのハイミリヒ!?」


アンドレアス

「そういうことだね」


カトリーナ

「…………もっと頑張ってダイエットさせるべきだった」


アンドレアス

「うん。そう思うのが当たり前だよね。もうどうしようもないけどね。お互いに」


カトリーナ

「はぁ……わかったわよ。あんたのことちゃんと知ってあげるわ」


アンドレアス

「ありがとう! これからよろしくね、カトリーナ!」


カトリーナ

「……とりあえず、生首がぴょんぴょん跳ねるのやめてくれない?」

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