第10話 愛猫の死2.
姫路駅から赤穂線に乗り播州赤穂で降りた。ホームには岡山から来た國鐵廣島カラーの國鐵車両がいる。國鐵岡山やな。
國鐵廣島も最近はJR広島になりだしていますね。
播州赤穂駅にレンタサイクルがあるんだけども、それは借りずにとことこと赤穂城址に向かったよ。
このまえ、、1月か、、きたとき赤穂浪士が切腹した日でふろふき大根が振る舞われていたのよ。
まあ、正直ここにきてなんやけど、、赤穂浪士ってあんま好きじゃないのよね
とかいうことを昭和一桁代の前で言うと、おまえそれでも日本人かっ!となるのよ。
あれただのテロ行為でしょ?というか、、だまし討ちだし。
真珠湾攻撃は卑怯だぁ~ りめんばーぱーるはーばー!
と騒いでいた連中がいましたが、あれは事前にやることはわかっていて、宣戦布告文章受け渡しをひっぱりまくって日本を卑怯者!にでっち上げただけでして、、
あ、森繁久弥主演だかで忠臣蔵をベースにした社長の仇をうつのがありましたな、、
まあここで、、運用しますか。。
バックパックからFT817ND,電源,電鍵,アンテナ,ヘッドフォンを取り出し、、店開き。
パソコンは使わずノートにメモ書き。。
JCCコードはJCC2713か。
アンテナは7MHzに設定し、、SWRは目盛り0
電鍵は立てぶりではなく、コンパクトなパドルでエレキー打ち。
CQCQCQ DE JS1xxx/3 ,,,,,,,
なんどか滑った。。。しばらくパドルいじってないし。。
比較的コンディションいいのか1時間で10QSOだったよ。
こうやって無線やるのも久しぶりだな、、
そうだったな、、大学でマイクロ波やりたかったんだよね。
主に衛星通信の方だけど。
やめておこう、、
ひるめしもだけども、、今晩どこにとまるか?だな、、まあ岡山出るか。
岡山で一泊して、、そうか、、美作、いちど行ってみたいとおもっていたんだよね。
・
・
「お父さん、しんじくんがいなくなっちゃったよぉ、、」
「伸二君がか、、よっぽど思い詰めていたんだろうな、、マレーシアから帰ってきてからなにか居場所がない感じがしていたんだ。松田の連中がうるさいのもあったけどな、、
恵、、もう伸二君会社辞めさせて近くで再就職させたらどうなんだい?資格ももっていることだ、、実務経験が問題になるとおもうけどさ、、総務関係ならどうにかなるだろうし、、技術もあるから。それと。。こちいちゃんのこと明日の朝うめてあげよう。。ちいちゃんのとなりに。そのあと、、明石行ってあげなさい」
うん、、
羽根田伸二失踪2日目
朱美に来てもらった。
こちいちゃんは朱美が離婚して家に戻ってきたときに・・ちょうど北米に一家で出ていたときだね、、こちいちゃんのことを育ててくれた。
有希ちゃんに電話してたら泣いていたよ。。それと、しんじくんがいなくなったことも。
そしたら、なんで明石なんか行かせたのよ!って責められたよ、、
「こちいちゃん、、かわいいまんまだね・・」
「そうだね、、有希ちゃんが名前つけたんだよね、、*ちいちゃんの子だからこちいちゃんって、、」
父がちいちゃんのお墓の横に穴を掘り、そこをこちいちゃんのお墓にすることにした。
家を建て直すときに、ここだけは絶対に手をつけないで欲しいと注文をつけたのだ。
「こちいちゃん、ママちいちゃんのところに行くんだね。。いままでありがとう、、こちいちゃん」
「こちいちゃん、、さよなら。。まま、ぱぱ捜しに行ってあげて!真理はだいじょうぶだから、、」
うん
「こちいちゃん、、じゃあ行ってくるね、、」
「恵、、こちいちゃんに土かけてあげなさい」
そう父に言われ、小さいシャベルでこちいちゃんの棺に土をかけてあげた。
「こちいちゃん、、ありがとうね。。」
「おねえちゃん、、そろそろ行かないと、、」
うん
「朱美ちゃんおねがいね」
小田原駅に着き、岡山行きのちょうどいいひかりがあったのでそれに乗ることにした。
向こうに着くのは、、昼過ぎね。
椋毛さんに電話をする。
昨日あの後落ち着いてから椋毛さんにかけ直したんだけど、めちゃくちゃな勤務だったそうだ。ほぼ毎日10時過ぎで週の半分ぐらいはサービスといっしょにまわっていたって、、なんにも変わってないじゃんか!しんじくん死んじゃうよ、、
こんどこそ辞めさせないと、、
とはいえ。。お父さんもだけど、しんじくん資格はあるけども実務がないからなぁ~って言っていたのよね。教職、、う~ん・・マレーシア行くとき無理にでも、、
・
・
岡山から津山線にて美作市をめざす。
津山、、というとあの八つ墓村の元になった津山事件の舞台なのよね。
単線で非電化 西日本って非電化のところが多いのよね。
のどかだわ、、
ただ残念なことに全区間でICOCA使えないので岡山駅から津山まで切符を買ったよ。
そうか、、ICOCA使えない場所多いんだったな、、
でもまあ、、こうやってローカル線に乗るのっていつ以来だっけ?
なんでつらいことしかないんだかなぁ、、
すきなことをやればいいんだけどな、、そりゃあれですまじで理想ですわな。。
じぶんなにやりたかったのか、、だけども。。そりゃいまからは無理なのよね。
行書はヒマだったのでとったし、電験三種はまあ老後につかえる。。。かな?レベルだ。
実務ないからなあ、、電工はもっていないのだなぜか・・
さすがに50近くなってブラッシュアップってさあ、、
じゃあほかに、、だな。
とにかく・・さがそう、、ヒントを。
普通列車で10時に津山到着
さてま、どう移動するかだ。。まあレンタカーとかそういうのは使いたくないので
無料の観光マップがあるラックから適当に。
あと泊まる場所もさがさないと、、できれば民宿の方がいい、、ビジホはやめておく。
疲れがとれないんだ、、
・
・
西明石から山陽線にのり、一度大久保でおりて神戸支店に立ち寄った。
しんじくんの勤務状況とかを聞くために。
地図見ると大久保駅からちょっと歩くのよね、、国道2号線にでたら右にまがって、、いや左だし、、少し歩くと牧田精機神戸支店という看板があった。
1階はショールームがあり2階が支店となっているみたいね。
ロビーのインターフォンで椋毛さんを呼び上に上げてもらった。
こんかいしんじくん失踪の件、、
支店長が対応してくれたんだけども、案の定、、オーバーワークで相変わらずサービスにでているという。
「どうなっているんですか?去年たおれましたよね??業務改善するっていうことになっていたはずでは??」と支店長に聞くと
「業務改善を進めているのですが、、、」
で言葉が詰まっている。。。どうなんだろう・・今度こそ辞めさせた方が、、
「またなんですね、、マレーシアのときも・・そうやってあなたたちは、、」
そういうと皆が黙ってしまった。
マレーシアでのことはみなしっているみたいだ。
日本では係長だけども現地ではGM扱いだったのだけど、3年目ぐらいから実質的にVPの役目を果たしていた。
それでも待遇は、、だし。
本来ならば課長職で赴任し、現地ではGMとなるとかしんじくん言っていたんだけどさ。
ここの会社の学歴システムっていうのでどうしても、、って話。
そんなばかな、、
じゃああのときさあ、、へんな提案しなければよかったよ、、あたしが働いているからしんじくんのことをそれで進学させればさあ、、
しんじくん自身も「メグちゃん、、何度申請出しても却下される・・帰りたい」って、、
しんじくんがわたしのことメグちゃんっていうときは、甘えているかそうとう弱っているとき、、
たまに電話でメグちゃんって言うから、、
「とにかく、、業務は改善させます、、あとご希望ならば厚木への帰任も、、」
「帰任させてください!このままじゃ死んでしまいますよ!これいじょう、、うしないたくないです!」
椋毛さんの運転でしんじくんのアパートに、、買い物はどうしますか?と聞かれたので、近くのディオ行きますあと車はしんじくんのを使いますので、、と答えた。
事前に出張所の方の人がアパートに行って確認したところ、車はあったそうだ。
「ところで、、前から気になっていたんですが。。その、、なんで"しんじくん"なんですか?」
ん?しんじくんはしんじくんだよ?
え?ええっ!?
あ、、
「つきあいが長いからかなぁ、、しんじくんが小学生ぐらい?からなので、、同棲していてもしんじくんだったし、結婚してからも・・なのよねぇ、、いまアメリカにいる上の子もあたしをまねてか、しんじくんだし、、」
じゃあわたしは支店に戻ります。なにかあったらわたしの携帯に連絡してください。
わかりました ありがとうございます。
アパートに入るとほんと、、さみしい感じがした。
ごめんねしんじくん、、いつもいつも一人にして・・
テーブル代わりのこたつの上には携帯電話が2個電源を切った状態であり、光モデムも電源が落とされた状態。
そういえば、、アマチュア無線機がないわね、、
わたしもそのむかし、、でんわきゅう?っていうの取ったけどね。
**あの映画の影響もあるんだけどね。
それもって一緒にスキーにいったっけ?
しんじくんが二十歳ぐらいのときだから。。同棲し始めた頃よね。
あのころにもどりたいね、、いろいろあったけど。
パソコンがおいてある机に家族の写真がおいてあった。
真理ちゃんと小田原城址公園行ったときの写真ね、、、しんじくんしあわせそう。。
このあとだよね、、マレーシア行きになったのって。
最初は1年で戻すからって北米の時の上司だった人、、なまえなんだっけ?
に言われて渋々いったけど、そのあとどういうわけか・・子会社に出向させられで退職したって聞いたから、しんじくんのことバックアップしてくれる人が厚木にはいなくなり。。いたとしても、上田のさくらと大仁の陽子ちゃんだけども。。陽子ちゃんの政治力をつかってもダメだったのよね、、
なにせ、、陽子ちゃんといまの牧田精機社長である牧田三郎氏は叔父と姪みたいな関係だとかで、、血縁関係はないのだけども陽子ちゃんの話では牧田精機に入る前はよく函南の米屋に出入りしていたとかで。
それでもダメだって・・
あ、それで思い出したけど、、はじめて上田であったときに陽子ちゃんわたしを見て「ゆきさん?」って言ったのよね、、
そのあとか、、そのゆきさんが上田にきて、、、あたしゆきさんのことゆきおねえちゃんって呼んでいたのよね。。学年はおなじんんだけど彼女は5月生まれであたしは翌年の3月だから、、ゆきさんはわたしのこと恵ちゃんって呼んでいたし。
*ちいちゃんの子だからこちいちゃん、、山梨の桃園にいたキジトラの名前から。
20年以上まえだけど、中央道一宮御坂の近くにある桃園いったとき、女の子が
ねえおばさん、このねこちゃんなんて名前?と聞いていたので
ん?ちいちゃんの子だからこちいちゃんだよっ!
から。
恵さんが飼っていたねこちゃんは茶トラの女の子でした。名前は覚えていない、、
**あの映画です。原田知世のあれです。
免許もっていたのって沖田浩之 JI1TQEだけだったような、、
あの劇中でほかのメンバーのコールサインはスタッフが拾ってきたコールサインという説も、、
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