いつかお嬢様になりたい系ダンジョン配信者が本物のお嬢様になるまで

お嬢様が世間の目に触れていく……！？

お嬢様、スカウトされる。

（第二部スタートですわーーーーー！！！！

　前回はうっかり予約投稿ミスって２話同時投稿しちゃってましたわ……！！）

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　ＢＣＤにはメール機能がある。フレンド同士でメールをしたり、あるいは公式のお知らせや、確定申告に必要な支払調書やら源泉徴収票等の書類もこれで受け取れる。

　重要なメールを見落とさないよう、一部のメールはホーム画面に『運営から新着メッセージが届いています』と赤字で出る。（フレンドやただのお知らせはメーラーに新着マークが付くのみの通知）

　そして、それがＢＣＤにログインしたカロナのホーム画面にはまさにそれが表示されていた。

「あ、あら？　なにかやっちまいましたかしら？」

　公式からのメールについての心当たり――確定申告はセバスに頼んで先日片付けてもらった今、そのお知らせには嫌な心当たりしかしない。B-Casterには付き物と言われているお知らせ……

　それは、収益剥奪……ッ！！

　権利的にダメなものが映り込んでしまったりした場合、動画ひとつだけが対象ならまだ良い方。最悪、B-Caster本人に対しての収入が取り消されることがある。いわゆるチャンネルＢＡＮだ。

　こうなると、配信関連の収入が一気に０円になり、スパチャも凍結のち没収。ダンジョンのクリア報酬だけが報酬となる。

　……悪質な配信者だと、さらにクリア報酬すら減額されるペナルティを食らうらしい。怖すぎる。

　で。

　ともあれこの赤い『運営から新着メッセージが届いています』をタップすれば、そのメールがパッと開けるわけだが……正直見たくない。でも、見ないでも収益剥奪は変わらないどころか、見なければ異議申し立てもできない。

「どうか違いますように、どうか違いますように、どうか違いますように……！」

　と、カロナは祈りながらポチィとメールを開いた。

　……ちらっ、と薄目でメール画面を確認する。

　送り主は間違いなく運営から。そして、肝心のメールの件名は……

　『企業からのお問い合わせ：星空プロダクション』だった。

「……これは。ま、まさか！？」

　ガタッ！　と立ち上がるカロナ。恐る恐るメール本文を確認する。

『　竜胆寺カロナ様

　初めまして。星空プロダクション　スカウト部門より、特別なお誘いを申し上げます。

　私たちは、B-Caster業界で新たな風を巻き起こす才能を探しており、その中で竜胆寺様のパフォーマンスに目を留めました。

　お嬢様系のキャラクターとしてのカロナ様の魅力は、私たちのチームに新たな色を加え、視聴者の皆様に喜びをもたらすことでしょう。

　私たちは、竜胆寺様が私達のチームに加わることで共に成長し、業界での成功を追求できると確信しております。

　宜しければぜひ下記フレンドコードにご連絡ください。

　（弊社のスカウト専用コードとなります）

　 mailto: xxxxxxx@hoshizora-production

　竜胆寺様からの返事を心よりお待ちしております。

　敬具　星空プロダクション スカウト部門　』

　……と、メールの本文はそんな内容だった。

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（尚、書き貯めなどはない！　プロットもない！！

　筋書きのない物語（ストーリー）ですわぁーーーーーー！！！）