各人で調べて下さい

A「時間だけはあったんで館シリーズを全作読み直しました」

Z「読み直してなにが面白かったですか」

(中略)

Z「お見舞い行かないですみませんでした」

A「気にせんでください。場所にもよるんでしょうが、やっぱ病院ですからコロナの対策もありますし」

Z「コロナにもなったんでしたっけ」

A「そうっす、こっちも二度」

Z「うへぇ。一応、病気はしてないですけど、キー叩いていると腕痺れたり、肩があがらなくなったり、年齢を感じること多々です、はい。あと時間あたりに書ける分量が減ってきました。読める量もですが」

A「じっくり文章練って書いたほうがいいですよ。二ヶ月に一本長編仕上げたい気持ちはわかるんすけど、書き飛ばしているきらいもあるんじゃないすかね」

Z「確かに。プロの作品読んでいると自作との違いに気付くことも多くて」

A「真似すればいいのでは?」

Z「どう真似すりゃいいのさ、という感じでして。量を書けばわかってくると思ったんですけど」

A「真似するんすから量を読む、のほうなのでは? インプットしてます?」

Z「これでも今年は頑張ったほうですかね。本屋に行ったら無理してでも買ってるし、映画館にも行ってますし。ただねぇ、やっぱり物価高でお給料があがんねぇのはキツイ。ちまちまででも貯金もしておかないとですしねぇ」

A「じゃあR賞獲って賞金1000万円ゲットすればいいじゃないすか」

Z「R賞って今、賞金500万ですよ、確か。責任持てませんけど」

A「マジで?」

Z「やっぱりいろいろ厳しいんですよ。主催者サイド、出版社? 推理作家協会? 乱歩財団? 知らんけど」

A「よく考えれば、1000万の価値がある作品を新人が書けるとも思えませんしね」

Z「乱歩の理念が元ですから、作品というよりは作家に価値を求めているのでしょうね」

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