休題「保育士ってなんかエロい」について考えてみる

 その1で話題にあげた「保育士ってなんかエロい」と言われまくる件について、私の経験や同職から聞いた話などを元に、考察していこうと思う。


 保育職がストレスの溜まる職場だということは、十二分にお分かりいただけたことでしょう。

 しかし何も、24時間365日ずっとストレスとともに生きている訳では無い。確かに、日々書類や準備に追われ、ゆっくりする間もなく行事行事の繰り返しではあるものの、運動会、発表会、音楽会、参観、色々な行事のすぐ直後というものは、少しばかり休めることも稀にある。立て続けの行事は子どもも疲れるので、普段の保育も少し落ち着いた活動が増えるのだ。

 かといって保育準備が減るわけでもないが、気持ち的には少し落ち着いて余裕がうまれる。


 行事が終わって一段落ついた金曜日の夜、もしくは土曜日の夜。

 保育職につく若い職員は、夜遊びをする子が多い。同僚と飲みに行ったり、クラブやスイッチバーにおもむいたり、相席屋でタダ飯を食らう人もいる。

 出会いが目的ではない。「チヤホヤされる快感が溜まったストレスに効くのだ」と、同職のC子ちゃんが言っていた。

 このC子ちゃんは「年増のババア(勿論いびってくる先輩のことである)には一生縁のないこの場所でしか得られない幸福がある」とも言っていた。


 保育職につく若手は、学生時代からの恋人と長く付き合うか、働き出してあまりの激務にすれ違い別れるか、こうした夜遊びの末出会った人と付き合うかにそれぞれ別れていくように思う。

 恋人と別れたから、クラブやスイッチバーに行く。結構、こういう子がいた。

 私の場合、学生時代に付き合っていた方といちど別れ、その間に遊び歩いたタイプの人間である。クラブやスイッチバーではない。雀荘である。

 まあこの話はどうでもいいので割愛するが、ともかく若い職員はこのように夜遊びに興じる人が多かったと思う。土地柄にもよるかもしれない。


 そしてもうひとつ。

 これは学生時代にまで遡るが、保育の学校に通う子は、割とキャバやガールズバーでバイトする子が多い。そしてそういう子は、保育職として働き出して現実を知り、夜職に戻る率も高い。

 保育職を目指す子は可愛い子が多いのでできるワザである。


 と、まあこんな現状が多いのも事実であり、「保育士ってなんかエロい」は当たらずといえども遠からず。エロいわけではないが、保育職と夜の関係は密接であるともいえることがお分かりいただけたかと思う。


 もしあなたがそういった場所で「子ども関係の仕事」をしている人に出会ったら、是非「やべぇ職場?やべぇ職員いる?」と聞いてみて欲しい。

 とんでもびっくりブラック話が次々飛び出すことと思う。

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子どもが好きなだけじゃやっていけない保育職のリアル @q8_gao

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