学生時代からの友人達と大人になる

学生時代とそれ以降では、同じ人とは思えないほど変わるものです。
当時は自意識でいっぱいだったけど、時が経って少し余裕ができて、相手に手を差し伸べられるようになったりもします。
しかし、大人になったらなったで、別の困難を抱えるものです。

美羽が抱える違和感は、そんな大人として人生を漕ぎ初めた若者特有の戸惑いでしょうか。
それとも、彼女の人生に渡って指標となるものでしょうか。

変化することが人生である。しかし、いつまでも変わらないこともある。
この二つの矛盾が重層的に語られる物語です。
読めばきっと、美羽が進む先をさらに知りたくなるでしょう。

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