第62話激闘

「殺してやるぞ!!ペドフィリア!!」

アレクさんが幼女神に斬りかかる。

あんなアレクさん見たことがありません。

仲間が幼女にされた挙句、自分の事を甘い声で「ちゅき」などと言われれば……

「どけ!そいつは殺す!」

アレクさんの斬撃をマキシマムさんが受け止める。

「私は皆の恋人…だから……」

又してもマキシマムさんが意味不明な事を言いだした。

私は自分の達の脳のライフが尽きる前に、回復呪文を互いの頭部にかけた。

「ハァハァ、私はマックス正気です……」

無自覚な精神汚染の前にアレクさんはダメージを受けている。

何ですかマックス正気って?

それ絶対正気じゃないですよね?

マキシマムさんは幼女化してリーチこそ身近くなりましたが、力の方は弱まって無いようですね。

成人男性で元軍人のアレクさんと互角に打ち合っています。

幼女神に動きはありません、後で高みの見物を決め込んでいます。

私は迷った救援用の狼煙を使うべきか。

理想はマキシマムさんを無力化し、この場を離れた後に仲間を呼ぶ。

そうでなければマキシマムさんはペドフィリアの仲間と見なされ罰が及ぶかもしれない。

彼は被害者なのだ、望まない性転換をされ、洗脳され、あまつさえペドフィリアと乱交をしている。

正気に戻したあと適切に処置しなければ、自決の可能性がある。

仕方が無いようですね……

「マキシマムさんの相手は私がします!アレクさんは幼女神を!」

「アナ様……お願いします!」

アレクさんは一瞬だけ考えたが、すぐに私の意図を読み取り幼女神に向かい走り出しだ。

「ちょっ、お兄さんの相手は私だよ!!」

マキシマムさんはアレクさんの行く手を阻もうとするが……

「マキシマム!跪け!!」

「うっ、えぁ!?」  

少女の身体が痙攣し聖女に平伏した。

(なっ、何故……土下座をしている!?)


思った通りですね、性癖とは魂の形……

頭を弄ろうと完全に消せる訳では無い。

マキシマムさんの性癖は被虐…マゾなのです。

先のように呼び捨てにすると喜ぶのです。

そう彼の要望に応えたのであって、私の意志ではありません。 

「ぐっ!」

マキシマムさんは立ち上がろうとするが身体が言う事を効かないようですね。

「何をしている!」

「幼女神……様……」

幼女神が声を掛けるが、マキシマムさんは返事をするのも辛そうだった。


「殺してやるぞ!ペドフィリア!!」

マキシマムさんを追い抜いたアレクさんが幼女神に肉薄する。

度重なる精神汚染によりアレクさんはキャラ崩壊したままですね。

さて、アレクさんを信じて自分の仕事をしましょう。

「マキシマム……」

「わっ、私はそんな名前じゃない!」

私はほんの少しだけ目に力を入れを睨みつける。

少しは恐れてくれればいいのですが……

(な、何なのこの女!?こんな眼光!拷問官のお友達ですらもっていなかったわ!?)

彼女は聖女の眼光に恐怖し、ちょっと漏らした。

「これが欲しいのでしょう?」

私は懐から聖根を取り出した、勿論新品、未使用品です。

「う……ああ……」

聖根を見た彼女は涎を流し、呻き声を上げる。

やはり脳が忘れても魂は憶えている!

私は確信し聖根を彼女の前にほうり投げた。

「尻が疼くのでしょ?」

「そ!そんなことは……」

彼女は否定する身体は痙攣し、右手で尻を押さえている。

「それを拾い……入れるだけで貴方は解放されるのですよ………」

「………ああ……」

「さっさとパンツ下ろして!入れなさい!!」

「ひゃ、ひゃい!」


いけませんね………焦りのあまり聖女らしくない発言をしてしまいました。








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