第59話告白

決闘?敵陣の中で?

「呑めるわけがないでしょ……」

やはり三人掛かりで押し通るしかない……

私がそう考えているとレイナが一歩前に出る。

「お受けします」

「レイナ!」

「アナ様、ユリアンさ…、いえユリアンは約束を違える人ではありません」

聖騎士ユリアン……

今回の事件の前からレイナから、彼の名は聞いていました。

強く、良識があり尊敬に値する聖騎士だと。

そんな相手と殺し合うなど平気なのでしょか?

「大丈夫ですよ、私はアレックスと結婚するまで死にませんから…」

私の心配を他所に死亡フラグを建てるレイナ。

これはもう……ヤガイしか……

ヤガイ……野外で!

わからせるしかありません!

万が一人に見られたら!

悲報!聖女アナ・ホール幼女に性加害!

そのリスクはある、ですがレイナを死なせる訳には!

「アナ様、ここはレイナに任せて行きましょう」

「アレクさん?しかし……」

「レイナを信じましょう」



アレクさんの言葉に私はレイナを信じる事にした。

そうですね、死亡フラグなんて物語の中だけの事、私とした事が取り乱しました。

「私達は行きますが、自分の命を大切にしてください」る

私達はレイナにその場を任せて奥に進んだ。




「聖女は行ったしやろうか?」

「逃げてくれませんか……」

私はユリアン様に逃げろと言った。

それは彼女への侮辱になるだろう、たが私は言わずにはいられなかった。

「ん?私に勝てる気でいるかい?、確かに幼女化でリーチは短く成ったが、それで勝てるほど私は弱くない」

「私を倒した所でペドフィリアに勝ち目はない、そして聖騎士団は裏切り者の貴方を処刑するでしょう」

「――そうかもしれないな」

「だったら!」

私はユリアン様に死んで欲しくなかった。

尊敬していた、私が男性に絡まれてる時に助けてくれたりもした。

ペドフィリアに幼女にされ、穢されて、最期が処刑なんてあんまりだ。

「この身体になってわかった事が有るんだ……」

ユリアンはため息をつくと語りだした。

「私の性癖は……駄目な男なんだ……ダメンズっていうのか?そう言う男にきゅんと来るんだ…」

ええー

私は驚愕した、想定外の答えだったからだ。

ユリアン様はペドフィリアに犯され、洗脳や依存状態になっていると思っていが……

思えば付き合ってると噂のアンドレ先輩はヘタレだったな。

ユリアン様にぶら下がって出世したという噂があったくらいだし……

「アンドレだってそう……こいつ何とかしないと…好きになるんだが……クズ過ぎて裏切られた……」

私には理解できないが、時折そう言うグズ男に尽くす女性がいるとは聞く。

まさかユリアン様がダメンズ好きとは。





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