第57話わからせ

この話にはふたなり表現があります、苦手なかたは飛ばしてください。




「くっ、は・な・せ!」

目が覚めると私は全裸で縛られていた。

しかも屈辱的なことにSMなどで使われる、亀甲縛りでだ。

何でこんな綺麗に縛られてるの?

ペドフィリアの大きなお友達でもこんなに縛り方が上手い人は居なかった。

「元気が良いお嬢さんですね……」

聖女が笑顔で話しかけてくる、怖気がする、聖女らしいスマイルだと言うのに私は恐怖を感じた。

そして私の直感が告げる!この女はど変態であると。

「貴方と二人きりでお話をしたいので……二人には席を外して貰ってます」

二人とはお兄さんと変態聖騎士のことだろう。 

「刺客と二人きりになるとは舐めすぎではないのか?」

「ペロペロしてませんよ?」

不思議そうな顔で答える聖女………

やばい、思った以上に聖女の基準が狂っているようだ。

「わからせる時は二人きりでお話する事にしているので………という訳でお尻診ますね」

どういう訳なんだよ!

縛られ身動きの取れない私の尻を聖女は観察する。

「あー、やはりホールに隙間が空いてますね…僅かに臭がもれてます……んー、この拡がり方は騎乗位で二本同時にお尻にいれましたね?」

どうしてわかるんだよー!?

キッショ!こんなのが聖女の基準であってたまるか!

「これが聖女のすることか!?」

「ええ、診察ですから」

特殊プレイの間違いでしょ?

「あっ、んっ」

尻に指を入れられ声を上げてしまう。

潤滑剤も使わないで尻掘るとか拷問でしょ?

「遊び過ぎですね?ほぐさなくても二本も入りましたよ?」

「くっ、これこらどうする気?腕でも突っ込むのかしら?」

私のホールは大きなお友達によって鍛えられている、腕ぐらいなら耐える自信がある。

「いえ……男だったことを思い出させてあげますよ……」

何を言ってるんだ?

確かに元男だったが、そんなものは女の快楽に上書きされてる。

「どういう意味?」

「すぐにわかりますよ……」

不意に尻が熱くなる、聖女の指が輝き、腸内に魔力が注ぎ込まれる。

「くっ、あ、股間が熱い!?」

「ほら、股間を見て下さい……」

聖女の言葉に私は股間をみた。



何だと………

私は言葉を失った、そこには失われたはずの息子達が居た。

幼女化の時に失われた、息子即ち……竿と玉々だ。

これは幻覚なのか?

手足が失った者が、無いはずの手足の痛みに苦しむ幻肢症の類なのか?


「貴方が男であった事を思い出させてあげます…」

「くつ、あっ」

聖女の手が私の尻に入る。

「いっ、すっ、するなら前の穴で!」

思わず、私は前に指を入れるよう懇願した。

今の私はふたなり状態であり、メインホールは健在だ。

(ま、不味い……わからせられる!)

聖女の指から魔力が流される。

「くっ、あっ!」

私は尻に違和感を感じる。

馬鹿な!この感じ……前立腺だと!?

幼女化の時に失われた筈の前立腺の存在を私は感じた。

「ふふ、私の力で男の部分的を感覚だけ再現しました……」

「知ってる事は何でも話す!辞めて!」

これは不味い!

わからせられてしまっては!

私は自分が消失するのでは無いのかという恐怖に襲われる。

「いえ、貴方にはエアトコロテンでわからせます!」

エアトコロテン?何言ってんだ?

「あが!?」

「さあ!掘り当てますよ!」

聖女の指が存在しないはずの前立腺を刺激し、私は

達した。

「で、りゅりゅー」

存在しないはずの竿から、有りもしない精を吹き出す感覚に襲われ、私は意識をうしなった。



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