第21話 一番つらかった水曜日
一晩経っても熱は下がらなかった。
喉の痛みが辛かった。いわゆる嚥下痛というやつ。
「病院いきなよ」
そう相方に言われたが、動ける気力がないのと、病院に行っても今手元にある薬以外が出てくるとは考えられなかった。
実際に発熱して検査をしても、コロナもインフルエンザも陰性だったことばかりなので、行ったところで……薬あるし……という感覚だ。
それに、行きは送ってもらえるが、帰りは自力で帰宅しなければならない。
それがシンドかったし、動く気力がなかった。
症状は咳もないし喉の痛みだけ。
一日に2000mg近く飲んでいるアセトアミノフェンの影響なのか、熱が上がっても37.6度台。
カロナールならしこたま持っている。行かなくていいでしょ。
食事は作れそうにないので、昨夜から各自で用意して食べる事になっている。この点は子供がいない家庭の楽さかもしれない。自分の面倒だけ見ればいい。
アセトアミノフェンの最大は一日4000mg。それを把握した上で以前解熱剤でもらった200mgを、頭痛や喉の痛みがひどい時に追加。
食事はご飯にお湯をかけてゆかりを散らすか、スーパーカップのバニラを少々。
賞味期限が一年前だったOS1ゼリー。うまい。
その日の夜も、数時間置きに目が覚めて、しんどい一晩だった。
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