第5話立花杏の日常1

私の名前は、立花杏たちばなあんず。都内の高校に通う。

十七歳。見た目は、自分で言うのもなんだけど。そこそこ、

いいと思う。この前、他校の男子に告白をされたし。玄関に

ラブレターだって、入っていた。そう、私はそこそこにルックスが

いいと思う。でも、私は、自分の事が嫌いだ。他校の男子の告白を

その場で、断り。下駄箱に、入っていた。ラブレターを読まずに

捨てたり。私は、ひどい女だと思っている。いや、思わなくちゃ

いけない。だって、だって、私には・・・・・・お兄ちゃんが

いるから。お兄ちゃんの名前は、立花栞たちばなしおり

周りから「女の子みたいな。名前だね」って、からかわれていたけど。

そんな事を気にしない。私より、一つ年が上の私のお兄ちゃん。

私は、お兄ちゃんの事が好きだ。兄としてではなく。一人の男と

して。私は、お兄ちゃんに恋をしている。だから、他の男と

付き合う訳がない。そんな、大好きなお兄ちゃんも、私の事が

好きになってくれればいいのに。何て、思う事もあるよ。でも

お兄ちゃんには、彼女がいる。相手は、私と同い年の女子高生。

何で・・・・・・何で、そんな子と付き合うの?私の腹の中から

どす黒い。恨みが込み上がってきた。「そうだ。お兄ちゃんの

彼女を殺すか・・・・・・」これが、生まれて。初めての殺意って

奴か・・・・・・。いや、やめよう。そんな事をして、もし

犯行がバレたら。私は、大好きなお兄ちゃんに嫌われる。それは

ダメだ。それは、ダメだ。でも、私は、お兄ちゃんの彼女を殺した。

でも、どうすればいいのか。自分の手を汚さず。どうやれば、それを

実行できる。考える。私に、誰かが近づく。「こんにちは。立花くん」

「あぁ、遠藤先生。こんにちはです」私の前に、現れたのは。私が

通う。高校の担任教師の遠藤直道先生だ。

端正に整った。顔と、優しい雰囲気で、学内での人気の高い。人気

教師だ。まぁ、私は興味ないけど。私は、遠藤先生に挨拶をして。

遠藤先生は、私に声をかける。「こんな所で、何をしているのかな?」

私は、近くの公園で、お兄ちゃんの彼女の殺害方法を考えっていた。

「別に、何も考えっていませんけど」ツンとした。言い方で、先生を

 誤魔化す。遠藤先生は「ふ~ん~そうか」と何か納得した風に

 自分の首を縦に振る。そして、私の耳に、顔を近づけ。何か、私の

 耳に囁く。「僕は、てっきり。誰か、私の代わりに殺してくれる

 人がいないのかなーって。考えっていたと思ったよ」「えっ⁉」

 「ふふふ」遠藤先生が、微笑みながら。私から、顔を離す。

  「何で、遠藤先生。わかるですか?」私は、誤魔化さず。遠藤先生に

  尋ねる。すると、遠藤先生が、再び。「ふふっ」と笑いながら。

  自分の胸を左手に付け。こう話す。「だって、僕も君と同じだから」

  「同じ?」小首を傾げる。私に、対し。遠藤先生は、話すのを

   続ける。「君は、知っているかな。最近、世間を騒がせている。

   少女連続殺人の事を」「えぇ、知っていますよ」少女連続殺人事件。

   それは、たしか。都内で、多発的に起きっている。少女が、残忍な

   やり方で、殺害を起こす。猟奇的な殺人事件の事。たしか、たまたま

   見かけた。ネットの掲示板に、その犯人と思わしき。姿をみた気がする。

   「それが、どうかしたんですか?」私が、先生に聞くと、先生の

    あの優しい顔の遠藤先生の顔が、急に恐ろしく見えた気がした。

    そして、先生の口から。衝撃なカミングアウトを吐露した。

    「私が、その少女連続殺人の犯人だからだよ」「えっ⁉」

     思わず。頭が、真っ白になった。今、私の目の前に。少女連続

     殺人事件の殺人鬼がいる事に。私は、どうして。こんなに

     胸を躍っているのか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る