第3話愛しの殺人鬼様への思い

「これで、あとは、この画像を載せればいいだけ」公園から

家に着くなり。裏アカウントで、推しの情報を得る為の

Ⅹを開設した。「これで、自由に、推しの情報を得る事が

できる」物好きなこの手の猟奇的な殺人事件について

独自のルートで、情報を持っている。連中が、ネットの

世界にはいる。私は、その人たちの情報を得る為。

普段使っている。アカウントとは違う。裏アカを作り。

密かに、推し活をする事にした。本当は、もう少し。

早く、作りたかったけど。でも、これで、私は

さらに、推しの事を知る事ができるかもしれない。

そうすれば。いつの日か、推しが、私の事を

殺してくれるかも。そんな思いを募らせ。早速

裏アカでの最初のポストをした。「今、世間で

話題になっている。少女連続殺人事件の犯人の

事を。何でもいいので、教えってください」

私は、スマホで、簡単にⅩでの投稿を済ませ。

スマホを部屋の真ん中にある。机を置き。

ベットに、体を吸わせた。「はぁー私も

これで、普通じゃなくなった。まぁ、人を

一人。殺してる時点で、普通じゃないけど」

私は、立花杏を殺した。少しでも、推しの

思考に近づきたい為に。何の罪のない。

私と同年代の女子高校生の命を終わらせた。

全ては、私の好奇心の為に。だけど、まだまだ

足りない。推しの模倣をしたかったけど。

全く、足元に届いてはいなかった。「まぁ

初めては、こんなもんか」私は、独り言を

呟く。そうだよ。私は、何も感じていない。

人を殺した事も。その過ちを後悔はしていない。

だって、全ては、推しに近づく為だから。

推しに近づき。推しに、自分を殺してもらう為。

それが、私をこの世界から解放される為。

私は、それしか。考えていない。ベットに顔を

仰向けにして。一人、ぼーとしていた。その時

突然、下の方から。大きなもの音がした。

「がしゃーん」と何かが、落ちる音が聞こえた。

「今のは、お母さんかな?」きっと、母親が

何かを盛大に落としたのか。そんな風に思っていた。

でも、私は気づく。「そう言えば。お母さんって

今、家にいないはず・・・・・・」母は、近所の

スーパーで、パートの仕事をしている。ちなみに

父親も仕事で、家にはいない。つまり、この家に

いるのは。「私だけ・・・・・・」生唾を飲み。

私は、ベットから。体を起こし。部屋を出る。

階段を恐る恐る。下りって、ゆっくりと、音が

した。リビングに向かう。そこにいったのは・・・・・・

「ニャー」と鳴いている。野良猫だった。よく、見ると

キッチンの窓が、少し、開いていた。「また、お母さんが

窓を締め忘れってる」母が、窓を少し、閉めるのを

忘れて。その隙間から、野良猫が入ってきたのか。

私は、野良猫を抱きかかえ。そのまま。キッチンの窓から。

猫をだす。そして、「お騒がせな。猫ちゃんは、退場ですよ」

そんな事を言い。猫が、出たのを確認して。キッチンの窓を

閉じた。「全く、母さんのうっかりには、困ったものだよ」

私の母は、少し。抜けっている部分がある。「帰ってきたら

言わなくちゃ」私が、キッチンから。自分の部屋に戻ろうした。

その時、何かの気配を感じていた。背筋が、ゾッとするような。

何かが、私の背後にいる気がする。小さな息を吐き。

私は、ゆっくり。後ろを振り向く。すると、そこにいたのは

先、キッチンの窓からだした。野良猫だった。「また、君かー」

安堵の溜息を吐く。私の後ろで、大きな手が、私の口を塞ぎ。

私は、意識をなくなった。




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