順調に
生産性のないくだらない話。
そして落書き。
…
オレは瀬伶菜が帰ったあと、ボーっと落書きをみていたんだけど、やっぱりもう一度この絵をみてもクスッと笑ってしまった。
やっぱり瀬伶菜の絵は、おもしれー。
‼︎
そうだ、この絵をほんとに書籍化しちゃえばよくない⁉︎
ってなわけで、瀬伶菜に相談すると軽く
「いいじゃん」
との返事をいただいた。
なので、さっそく色々調べて瀬伶菜が絵を描いてオレが塗り塗り。
そして、封筒に入れてポストへ投函。
とある会社へと送ってみたが、実際読んでいただけるかも微妙だったが、まぁ何もしないよりは、いちかばちかやるだけやって損はないだろうと考えたオレ。
そして、数週間が過ぎた。
…
なんの音沙汰もないねー、なんて話していたら、知らない番号からの着信。
出てみると、とある会社からの電話だった。
とても面白いです!ぜひ出版いたしましょうとのご連絡だった。
マジか‼︎
何事もチャレンジは、大切だと学んだ。
そしてオレたちは、ハイタッチで喜びを表現した。
これで大富豪になれますって…そんなわけは、ない。
でもですよ‼︎この本がバカ売れしたんです。
バカ嬉しいでございます。
なので、オレと瀬伶菜はよくいろんな本屋さんに行き、おーすげ〜‼︎と感動しては喜んだのであります。
そして、この本に出てくるキャラクターがミニキーフォルダーになったり洋服になったりと、大人気になりました。
もちろん、オレたちのバッグにもぶら下がっているのは、いうまでもない。
で…これで終わらなかった。
このキャラクターは、ゲームにも進出することが決定したのです‼︎
もう、グッズにするときもそうだったんだけど、とにかく会議が楽しい。商品になったときは、やっぱり実際にみたり、触ったりと感動の嵐だった。
もちろん瀬伶菜もテンションが無言で上がっていた。
喋らないけど、動作や表情で伝わった。
最近は便利な世の中だから、オンライン会議などもできるからとてもスムーズだ。
なんなら、画像とかも携帯に送ってもらえれば、大学からも返事ができるから、ほんとにスムーズだ。
そんなこんなで、オレたちは順調にお金が貯まっていくのでありました。
学生だけど、家建てれるくらいかもしれない。
それでも瀬伶菜は、まだお見合いをするつもりなのだろうか…。
まぁ、これは一発屋みたいなものだから、安定した収入では、ないからな…。
ってか、瀬伶菜はオレと恋人の練習ごっこしてるけど、いつか…いつかどこかの誰かと結婚してしまうのだろうか…。
…
続く。
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