第8話‪~交際編5~

あの遊園地での彼の体調が悪い状況だった頃から、今では彼の体調が

すっかり良くなって、

オムライス屋さん以外にも沢山のデートを

重ねて2人はドライブデート等もしていた。

そして、彼女は○○○○花火大会に彼と一緒に行くことになったのだ!!

彼と彼女は着付けはお店や美容室にお願いしたらお金がかかるからといった理由で、

自分達で着付けの練習を何度も重ねて、花火大会の日はお互いに着付けを手伝いながら、当日の○○○○花火大会に行った。

様々な屋台が並ぶ中、彼と彼女は屋台を見て色々と買った後に、花火が打ち上がる時間が近付くにつれて、花火が綺麗に見えそうな所でレジャーシートを広げて2人してその時を待っていた。するとアナウンスが流れた。

『間もなく大花火大会の花火が見れます!』

というアナウンスだった。それと同時にどこからか音楽が流れ始め、ヒュ〜ドーン!!!という音を上げて花火が綺麗に咲いたではないか。

約、数千の花火が空に向かって咲いたのだ。

これを見て感動した彼女は、せっかく化粧をしたというのに、あまりの花火の美しさ、そして今日この日彼と一緒に綺麗な花火をみれた事、これまでの彼との思い出等が一気に彼女の頭を駆け巡り、涙したのだ。

悲しくて泣いているわけじゃない。

嬉しくて、幸せで泣いているのだ。

彼女はこの日の事を鮮明に記憶している。


帰り道の彼の車の中でも、彼女は何度も何度も綺麗すぎた花火と音楽を脳内で再生する。

すっかり泣き腫らした顔は彼にはどう見えただろう。

せっかく化粧したのに化粧が崩れてるよ…

あらら、、とでも思われていないだろうか。


だけども、そんな心配は要らなかったのだ。

彼からしたら花火も綺麗だが花火よりも何倍も彼女の方が綺麗で美しいと思っていた。


そして大花火大会を終えた後日、数週間後にはなるが、なんと!!別の所でも花火大会があるというではないか!!!

場所は彼が住んでいる所の近くで、車を使わずとも歩いて行ける距離だったらしい。

その情報を彼から聞いた彼女は無論、その

花火大会に行く事にした。

着付けはお願いはせずに、自分達だけで着付けをする彼と彼女。そして花火をみてまたも涙する彼女。

人は嬉し泣きと悲し泣きがあるとされるが、

彼女の場合は○○○○花火大会も今回の

花火大会も嬉し泣きだったのだ。


こうして価値観の擦り合わせや、

デートを何度も重ねては、日が経つ事にお互いに愛情が増していく2人なのだった。

今では交際して彼と彼女は半年になるが、

それでも大喧嘩の1つもなくお互い支え合い、

時には相手の為を思ってお互いに注意を受けながらも、

ずっと一緒に居たいね、と2人は思っていた。

今では半同棲の話や、大体の目星でいつ結婚をするかなどの話をしながらも、彼と彼女の

ペースで今は恋人として人生を謳歌し、

幸せと温もりを手に入れた2人なのだ。

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