第31話 死のポーカー

 東武署のライバルである西武署の女性警察官、獄門路美のもとにある日、謎の電子メールが送られてきた。そこに添付されていた奇妙なオンラインポーカーゲームのサイトにアクセスすると、人質の女性の映像が映し出され、ゲームを要求してくる。勝てば人質を解放するが、負けたり、またはゲームを拒否した場合は人質を殺すという。


 路美は上司にゲームへ参加するべきだと主張するが、反対されたため参加せず、犯人の警告通り人質は殺害されて発見されてしまう。その後、新たな女性を誘拐したとして、再び犯人からゲームの挑戦メールが送られてきた。路美の上司の陳が勝負に挑むが敗北、人質の女性はまたしても遺体で発見される。


 路美は東武署から査察にやってきた刑事の城島とコンビを組み、犯人の手掛かりを追うが、犯人は強固な防御壁と高性能なサーバーを使用しており、追跡は困難を極める。そうするうちにも、次々と犠牲者は増えていった。


 そんな中、天才的なポーカーの才能を持つ青年、平太の存在を知った路美は彼をポーカーゲームに参加させ、平太は見事に勝利。人質となった女性も救出されるが、平太は何者かに襲われて殺害されてしまう。


 だが、これまでの殺害映像の音声を調べていた城島は、背後に鳴っていた時報の音からリアルタイムと思われていたポーカー勝負中の中継映像は録画で、ゲームが開始された時には人質はすでに殺害されていたイカサマだった事をつきとめる。さらに被害者の遺体に付着していた植物の種から犯人のアジトと思しき場所を突き止めるが…。

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