第12話 増税おじさんの肥溜め、介護施設
天才とは、世間の言いなりにはならない。
馬鹿と煙は高いところが好き、そして、そこに実力はない。
コネや賄賂、そういったゴミがカスとなり、地面に溜まっていく。
生きててもゴミで老化してもゴミ、結局ゴミはゴミなのだ。
そんなゴミが最後に集まる場所、それは介護施設、その介護施設では、老害というゴミが看護師にセクハラ三昧をしている。
私利私欲に支配された生きてるゴミ、だが、天才は学校というくだらないゴミ施設ですべてを理解する。
学校の阿呆共が大人になる。
そうゴミ共が社会に多数出るのだ。
「とりあえず、老人共を殺害していったわけだが、一足先に姫様(きさま)も居たか………」
アテリオスが大剣を放り投げると少女がそれを巧みに受取、老人を斬首した。
「姫様じゃと? ふん、躾のなっとらん奴じゃ………アテリオス、どっちが上か、決めようではないか?」
姫様と呼ばれた少女が大剣を放り投げて返す。
「いいだろう。どっちがたくさんのゴミを掃除できるか………勝負、腕がなるぜ。」
2人の姿が消えれば老人共は容赦なく殺害され、悪政に関わる者たちも掃除されてしまった。
その殺害には皆が恐れおののいた。
しかし、2人は狂喜を浮かべている。
(ふん、お主も理解しておるようじゃな………我らは悪人、どう足掻いても否定はできん。)
悪人が私利私欲を押さえつけた姿がこれだ。
(あぁ………だが、正義の字がどうしてできたかは理解できている。己を犠牲にできない悪は経済破綻を招いても増税するゴミ………)
そう、善と悪、それを2種類で決めるなら、彼女らは悪人であろう。
悪行を正しく行い。
他人のために犠牲となって戦う。
(しかし、武という字もあれば………)
2人は次々に甘い汁を吸ってるゴミ共を排除する。
(◯という字も存在する………)
善と悪、◯と◯、彼らが稚拙な善悪で悪を背負うなら、無能な人間どもとは別に彼らは◯◯と識別すべきだろう。
義とはなにか?
「おっと、大丈夫か?」
アテリオスが姫様の盾となり、銃弾を防ぐ。
「ッ!!? 流石じゃな………」
机で盾として扱うアテリオスの背に手を置いて跳躍、回転しながら二丁拳銃で敵を一掃する。
「して、アテリオス、お主は何のために戦う?」
アテリオスは答える。
「ふん、愚かな猿は女のためにたたかうというだろうな………人のために戦うなど、とうに忘れた………」
その言葉に姫様も続く。
「では、戦う理由を一文字で表そう。ここに書け、それとも、書けぬなら弁を持って言表すがいい。まず、我から書こう。」
そう言って、姫様は◯と書く。
アテリオスは書きながら言う。
「義という字をはじめに師は教えてくれた。次に◯を………そして、この字を教えてくれた。」
アテリオスはその字を書いて姫様に提示する。
その字を見た姫様は驚く。
「その師匠は何者じゃ?」
アテリオスはその師匠のことを話す。
「その師は俺達よりも『年下』だ………」
それを聞いた姫様は札を落としてしまう。
アテリオスの師匠は生まれながらにして仙人の師を持ち、己と戦った。
「私利私欲に支配された人間はどこの世界でも災いを呼ぶ。己の弱さを克服せよ。」
そう言って、仙人は弟子を砂漠に連れて行く。
弱者は欲望の声を上げ、過酷な環境に音を上げない者だけを連れて行った。
次に仙人は文を教えて理を教えた。
仙人は弟子の体調を見抜き、武も教えたりした。
名前も悪いものには変えさせた。
「お前たちは国賊のゴミ共に俗されていない。名前は今のうちに変えさせる。」
そう、阿呆共の言葉で言うなら親ガチャSSR確定というものだろう。
親ガチャが悪くなるのも馬鹿とナンタラが高いところを好むからである。
Fランク親ガチャ確定、Fランクの親は己をFランクと認識しない。
しかし、成金や税金で生きてる阿呆な親は虐待しながらも成金や税金で一応子供は育つが、必ず親が恨まれる。
国ガチャFランクなら親ガチャもFランク、それが阿呆の世界だ。
「それで、その師匠や仙人はどこに?」
アテリオスが何かを察知する。
「これをやったのはお前らか?」
子供たちが外の毎日野宿しており、家に帰りたくないとか、その理由も見えない警察に殴り込もうとしている。
「あ~? クズの子供なんか知るかよ。こっちは仕事してんだ。帰れ帰れ。」
それを聞いた姫様が警察の頭を棒で叩いた。
「貴様の仕事が目の前に来ておるであろう。その目は飾りか?」
警察共は逆ギレした。
「暴行罪で死刑にしてやる!! 死ね!!」
なんと、警察共は子供がいるのに拳銃を発泡してきた。
姫様は棒を巧みに使って、子どもの裏膝を軽く叩き姿勢を崩させ、くるくると子どもの体を支配し、己もタマを避けた。
「な、なんてやつだ!!?」
これこそ◯の極みと言える芸当である。
「た、弾がなくなった!!?」
警察共は腰が抜けてしまったようだ。
「あっはっはっはっはっはっはっは!!」
姫様は狂喜を浮かべている。
そして、子供を振り回して遊んでるようにも見えた。
その様子にアテリオスも若干驚いている。
「あ、あわわわわわわ!!?」
警官共は姫様の凶行を目の当たりにして、次第に恐怖を感じ始め出す。
「なんじゃ? まだまだおもしろい技を見せてやりたいのに、もう終わりか? 詰まらん。よくそんなので国民を守る仕事についておるな? ほれほれ?」
姫様が警官共の膝を棒で砕いた。
「ぐぎゃ~~~!!!?」
まるで、姫様は人が変わったかのようだ。
アテリオスはサーリャという人間を深く知っているわけではない。
しかし、異常なものを感じてはいた。
「我はな。クズの相手をしておるんだ。もう少しは楽しませてくれんと割に合わんだろう? 暴れたりないわ!!」
その行動は◯から暴へと変貌した。
流石のアテリオスも止めに入ろうとする。
「お、おい、姫様(ひめさま)………!!?」
しかし、アテリオスの声は届かない。
「ぐぇ!!?」
警察共の喉が潰された。
「これで静かになったわ。こういう連中は口を話さないで働いておればいい。どっちにしても、給料泥棒しかできんだろうがな。さて、警察の仕事がどれだけできるか見せてもらおうか、その上司さんにのぉ………」
そう言って、無傷の上司を暴行し、政治家共に突き出した。
「その拳銃で悪政を働く小役人共を射殺せよ………英雄にしてやろうぞ。」
アテリオスは戦いの残酷さを知っている。
勇気を試しているのだろうか、それにしても、異常なものを感じる。
相手を急に苦しませて殺したり、子供を使って遊び始めたり、弱者を共用したり、何かがおかしい。
(こ、こいつがあのサーリャなのか………!!?)
警官上司が懇願するも厳しく命じるサーリャ、しかし、英雄ではなく大罪人として祭り上げた。
「これは全部、お前がやった。そうであろう? そして、ここにある金は我々のものだとわかっておるな?」
サーリャなら、その金を虐げられた者たちに返させたはず、アテリオスは疑惑を募らせる。
(こ、このサーリャにそっくりな人間は一体誰なんだ!!?)
それに対して、サーリャが答えた。
「何を戸惑っておる。我こそサーリャに決まっておろう………」
サーリャの狂喜にアテリオスは金縛りに遭ってしまった。
「い、いいや、サーリャはそんなに強くはなかった。貴様は別人のはずだ………」
そう、このサーリャにそっくりな人間はどう考えても別人である。
「このアドラスの爪を忘れたとでも言うのか?」
だが、あの首にかけている爪のネックレスはアドラスのもの、間違いなくそれは本物だ。
「あ、あぁ………すまない。少し疲れていたのかもしれん。俺は少し休んでくる………」
アテリオスが居なくなってから、姫様は本性を表した。
「やっと邪魔者が居なくなったな………」
その腐敗した国からはアテリオスの耳に届かないところで、人が挙げる苦痛とも思えない、悲痛の声が上がった。
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