第3話 行動開始。
沢山久郎は「坂佐間さん…。舞さん、ごめん」と呟いてから行動に出た。
死んでしまって二度と会えないより、汚れてでも坂佐間舞にまた会いたい。こんな愛のないセックスではない、本物のセックスをしたいと思っていた。
「ジェンタ。試したい事があるんだけどいい?」
「えぇ?何すんの?シィアやイェイロにバレたら怒られるんだからね」
そう言ってもキチンと3人の中で1番仲良くしていて、1番果てる回数が多くて姉妹の中で1番の成績だと、父である国王から褒められているジェンタは、沢山久郎を可愛がっていたのでお願いを聞き入れてしまう。
沢山久郎は「俺も魔法とか使ってみたいから教えて欲しい」と言い、ピロートークの時に回復魔法を教えて貰うと、疲労感が軽減されるのがわかる。
コレに関しては「勇者だから魔法も使えるね」とジェンタが言っていた。
本来は火魔法なんかも試したいが、それはイェイロの分野なので試すことは出来ないでいる。
そしてジェンタには「キス…口付けをしていい?」と聞く。
「えぇ?なんでさ?今だけじゃ気持ち良くないの?」
「こんなのより気分を出したくて、キスをすると早くイケそうなんだよ」
果てる回数が増えると言われたジェンタは、「うぅ…、シィアやイェイロには内緒だよ?2人にはしちゃダメだよ?」と言ってキスを許可してきた。
沢山久郎はキスを皮切りに、何とか主導権を自分に持っていくようにしていく。
次の願いは「ジェンタはキスを許してくれたから、ジェンタの役に立ちたいんだ。もっと出せるようにこの催淫魔法を強化できないかイェイロに言ってみてくれないかな?毎日イェイロが使うからイェイロなんだよね?」と言って催淫魔法の話をすると、ジェンタは「それは…。少し困るんだよね」と言う。
「困る?」
「今はまだ久郎の感度だけ上がって絶倫になってるんだけど、これ以上は挿れてる私達も感度が上がっちゃうから非効率的なんだよね」
今までの沢山久郎なら「そこを何とか!」と言って怪しまれるが、日本に帰るために必死な沢山久郎は、「なんだ、ジェンタの為だけになるからいい事だね」と言って微笑んだ。
「久郎?何それ?」
「動きながら話そうよ」
沢山久郎はジェンタに動くように指示をしながら説明をして合間にキスをする。
ジェンタはキスをするたびに、機械的な動きから生物的な動きになり感度が引き上がる。
ジェンタの感度が上がれば沢山久郎の力も強くなるので、ドンドン効率的に強くなれていく。
「俺と相性がいいのはジェンタだよね。回数でも結果が出てるよね?」
「うん。久郎は私となら20回を超える日も出てきたよ」
「シィアとはまだまだだし、イェイロともそんなにだからジェンタとなら30回も狙えるかも…。そうしたらジェンタは嬉しいよね?」
そう言われたらジェンタは身入りのみを考えてしまうし、今は沢山久郎の上で動いていて、果てないように我慢する気持ちと湧き上がる感覚と戦っていて、思考がまとまらない。本来なら慎重になる気持ちが出てこなくなる。
沢山久郎はそこで終わらさずに、「ジェンタとなら共に果てられないかな?」と聞く。
「え?久郎?」
ジェンタは必死に我慢しているのがよくわかる。初日の頃と違って顔は蕩けていて今も真っ赤な顔をしている。
「2人で強く、ジェンタの為に頑張りたいんだ」
ジェンタはその言葉に「ヤバっ!?ダメっ!?」と言って慌てて止まろうとするが、「ごめんジェンタ、俺ももう少し」と言うと、止めるわけにもいかずに我慢しながら必死に動くと、最後には身体を震わせて力尽きてしまう。
沢山久郎は少し遅れて果てると「後少しだったよ。ジェンタの役に立ちたかったのに…ごめん」と謝ってジェンタを優しく撫でると、ジェンタは赤い顔で「今のは私が悪いんだよ。久郎は悪くないよ。お互いに果てたからチャラだよ。後少しだったね。イェイロに言ってみる。もしイェイロから何か聞かれたら上手く答えてね」と言って動けずに居た。
イェイロは早速文句を言ったが、呼び出されたシィアは回数が増える方のみを考えてジェンタ側に着く。
多数決ではやりようがなくなり、イェイロは諦めて催淫魔法を強くかけた。
その後は沢山久郎の独壇場だった。
イェイロは感度が上がった事ですぐに休憩を挟もうとするが、沢山久郎が「そろそろ」と口にすると我慢をするし、欲が出てきて同時に果てる事を狙う。だが沢山久郎はイェイロとだけは同時に果てないようにコントロールしてズラし、「あ、また…」と口惜しそうに漏らすイェイロを見て、少しだけ溜飲を下げる。
シィアは今の所回数を増やすのみに留めているが、その為に「その動き方がいい」と意見をして、結果につながるとシィアは「ヨシ!もっとだ!もっと言え!」と喜んでいく。
ジェンタだけは違う。
「ありがとうジェンタ。俺頑張るよ。だから一緒に」と言って同時に果てた時の強くなり方や、同時の定義がどこまでなのかを調べていくと、誤差は大体だが体感で50秒くらいまでだと判明した。
ジェンタは「どうしよう!気持ち良くて、強くなれて、いい事しかないよ久郎!」と喜び、沢山久郎は「俺もジェンタに喜んでもらえて嬉しいよ。仲の良さもあるのかも。この世界に連れてこられて不安な中で、色々話してくれたジェンタに心を開いたからかも」と返すと、ジェンタは「嬉しい」と言って、「イェイロもシィアもいらない。2人で魔王を倒そうよ」と言い出すようになった。
国王はこの結果に満足していた。
魔物の被害は日夜増えていて怪我人も増えていたが、沢山久郎とまぐあう度に強くなるジェンタの回復魔法は城の庭くらいの範囲にいる怪我人を一瞬で治すことができた。
だが同時に不満なのは成長ペースの遅いシィアと、平凡な成長ペースのイェイロの事だった。
ジェンタが沢山久郎とまぐわう時間の時に2人を呼び出すと、「シィア、今日のお前は何回だ?」と質問をする。
バツが悪そうに「8回です」と答えるシィア、元々4回だった時からすればマシになったが、ジェンタの30回目前を聞くと、焼け石に水でしかない。盛大にため息をつくとイェイロに「イェイロ、昨日は?」と聞く。
イェイロは「10回です」と言う。
沢山久郎は徹底してイェイロにだけはいい思いをさせなかった。機械的に犯してきたイェイロだけは許し難く、更に別の目的もあった為に沢山久郎はジェンタを相手にする時のように、果てる努力ではなく果てない努力をし続けていた。
屈辱に顔を暗くするイェイロに国王は、「期待しすぎたか?今晩こそ奮起しろ、ジェンタに教えを乞いてみろ」と言って娘達を退室させると、「早く平和にして国民を守らなければ」と呟いていた。
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